W&工房ライブ「HIGH SCORE」(スピーカー音大きすぎ!)

2005年 8月18日(木) W&工房ライブ「HIGH SCORE」(スピーカー音大きすぎ!)


Wの良さや魅力を十分に発揮できる時間も場所も与えられていないステージ。
正直なところ、今回のWはベリ工の盛り立て役っぽい感じでした。


しかしすでに単独ライブをWに先んじて行っている工房が一体どういう目論見で、
合同ライブを行うのか、まったくもって不明です。


1年前ならば推察された、Wが有する子供の客層をベリ工に向かせるため、と言う目的も、
すでにWが子供のファン層をほとんど失った現在、まったく意味を成さないはずですし、
かといって、Wが本当に好きなファン層が、ベリ工にいまさら振り向くとも思えない。


そんな疑念はさておき、客席もベリ工のファンの方が多い雰囲気。
現場レポを見ても「楽しかった」と言う感想が多く、本当に歯がゆい思いが募ります。


初見の公演は、昨年のショックを糧として、相当な覚悟で臨んだにもかかわらず、
「切り裂かれたWの持ち歌の悲劇」と言う、スタッフの暴力に打ちのめされてしまった私ですが、


2回目の中野は何とか気を取り直して、楽しむように努力しました。
ただ今回は工房のステージもある程度楽しもうとした昨年の姿勢から一転し、
「工房のステージはなかったものと考える」、「二組の共演は完全に客観視に終始する態度に徹する」姿勢で。


したがって、今回のWのライブセットリストは以下のとおり。


1.Missラブ探偵
2.SEXY SNOW
3.待つわ
4.デコボコセブンティー
5.恋のフーガ
6.愛の意味を教えて!


新曲がなかなかストイックな感じで、さらにそれに「SEXY SNOW」が続く・・・・・。


これはなかなか、「COOL & BEAUTY」な構成ではないか・・・・・・とちょっと感心するのであります。
相変わらずハモリ曲を「待つわ」で済ましているところに、相当の手抜き感が感じられますが、
松浦亜弥キャプテン公演で、一度しか聞けなかった「デコボコセブンティーン」が再び聴けたのは、
嬉しかった。


新曲は途中にラップが入るのが気に入らないが、さほど過剰でもないとも言え、
聞き込めば、後半からのメロディアスな展開が楽しそうな気もします。


一方、二人に目をやると、特に加護ちゃんの表情がめまぐるしくか変わるのが楽しい。
特に歌っていないときに、客席に投げかける笑みや、ふっと翳がさす様なアンニュイな表情、
ある時は、世の中の矛盾を悟りきったようなはかない表情を浮かべたりと、
笑顔と澄ました美女顔の対象がくっきりした、ある意味一直線のののたんの魅力と好対照。


あともう一回の参戦がありますので、しっかりと二人を見届けてきます。


それにしてもこんなに余裕綽々な二人に、単独コンは全然大丈夫に思えるのですが・・・・・・。


なお、以下は、本庄の初日を見たその夜にしたためた文章。

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8月6日 本庄 夜


親子席に親子連れが二組しか確認できなくて、寂しい思いが募る。
W自身の持ち歌なのに片一方のメンバーしか歌わせてもらえない、
寂しいステージが目の前で繰り広げられる。


キンキン声の子供たちの盛り立て役に貶められ、
このような現状をなんとも思わない相変わらずのりまくりの観客に囲まれ、
耳をつんざくような異常なスピーカーの大音量によって、
「歌を聴きたい」というごく少数の真のファンの願いまでもが打ち砕かれ、


無限の可能性と、持てる魅力を封印されてしまった、
あれほど一世を風靡した天下のアイドル「辻ちゃん加護ちゃん」の姿が今目の前にある。


去年の経験から、相当な覚悟を持って臨んだこの私を、
それでもさらに打ちのめしてしまい、愕然とさせてしまう、
このスタッフの暴力のむごたらしさ・・・・・・・・・


ミュージカルではすばらしい輝きを見せてくれたのに・・・・・。
こんなはずじゃないだろう。


テレビの歌番組にもほとんど出させてもらえない。
はっきり言って、事務所を移った方がいいのは、
後藤真希ではなく、辻ちゃん加護ちゃんなんじゃないだろうか・・・・。


この日、生まれて初めてそんな感想を抱いてしまった・・・・・・。


この二人はこの程度のタレントじゃないだろうがっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


そんな中での救いは、「Mr.Moonlight」での加護ちゃんのキバリのカッコよさと気合!
ののたんの女の子らしい仕草と相変わらずの笑顔!
二人はこんな状況にもめげず頑張っていることがひしひしと伝わってきた。


私は信じている。
名実ともに日本の大スターとして君臨する二人の姿を、いつの日にか目にすることを。

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P.S.
楽宴のピストルさんは切り裂かれたWの持ち歌の場面を、「レイプ」と表現しています。
私が用いた「暴力」と、偶然にも似通ってしまったこの二つの表現は、
現場のWファンの実感を示すのに、まさに正鵠を射た表現であることの裏返しと言っていいでしょう。