10月4日(土) ニューヨーク2日目

天気予報通り朝から雨。しかもかなり強い。
午前中に、ハイライン(廃線になった高架鉄道跡を遊歩道にしたもの)を散歩し、
チェルシーとかいうショッピング街でも訪れる予定だったが、中止し、
デリで朝食後スターバックスでコーヒー、と言う風にゆっくりすることに。



■メトロポリタン劇場


雨の中、地下鉄1番でLincoln Centerへ。メトロポリタン劇場に到着。
地下通路でつながっていて雨にぬれずに済む。
この辺りは他にもいろいろな施設があって、少し迷う。
他の施設のロビーでは、着飾った客でごった返していた。記念式典か何かの様子。
オヘ゜ラハスの方のロビーで、開場まで売店で時間つぶし。
来場客の服装を見るとほんとごく普通。
あえてブレザーにチノパンで来る必要もなく、Gパンにパーカーで100%十分だった。


窓口では、当日券を買い求める人たちが少し列を作っている。
当日券販売窓口と、事前購入窓口があるが、お客さんの数によって窓口の数を調整する。
それにしても、ふらりとやってきて、世界一のオヘ゜ラを当日券で見ることができるとは、
なんて恵まれているのだろうか。
客席に入って分かったが、一番安い天空席も空いていたし、
本当に5000円ちょっとでその日にオヘ゜ラを見ることができる・・・・
シーズンは秋から翌年春まで。
ニューヨークは本当にすごいけど、その前に、ここに住むのにお金がかかるけどね・・・・・。



■オペラ


開場。エレベータもあったが階段で5階の天空席へ。
各階とも客席に入る前にロビー的なスペースがあってゆったりしている。
各階で飲食販売。せっかくなのでスパークリングワインを飲む。
いよいよ、オヘ゜ラのカルメン上演開始。
カルメンはテレビではBSで見たが、本番は初めて。
旅立つ前に図書館で別のDVDも借りて予習しておいたので、筋書きも頭に入っており、
なかなか楽しめた。


懸案の字幕は、ステージ脇ではなく、前の座席の背面に電光表示で出てくるため、
ステージと手元を交互に視線をやりくりするので非常に目が疲れる(筋肉運動にはいいが・・・)。
おまけに明るい舞台と暗い手元を行き来するため、目の光量調節も激しい。
座席背面字幕は、改善の余地がありそうだ。
ちなみに、字幕は英語、独語、仏語などがあり日本語はなし。中国語もなかったかな。


やはりクラシック系統はどうしても途中でうたたねしてしまうことを避けられず、
結構な時間眠ってしまう(汗)。ま、これはもう織り込み済みです。


本場の舞台の特徴はとにかく、出演人物の多さ、舞台セットのち密さと豪華さ。
これだけでも一見の価値あり。
出演者の歌や演技の力量については判断する能力はないので、
やはり素晴らしかったとしか言いようがない。
ちなみにカルメン役は案の定、がっちりした女性でした(笑)。
あと、DVDでも印象が良かったが、ミカエラ役の女性がやはりすらりとしてとても美しかった。
名前確認しておけばよかった。あとでポスターを確認すると、
主役も含め、ダブルキャストのようであった。



■セントラルパーク


オヘ゜ラの幕間は外に出ることもできたが、その時すでに雨が上がっており、
劇終了後は晴れてさえいた。


ちょうどこのころ、鞘師鈴木コンビ、生田飯窪コンビがニューヨークの町中に出て
ロケをやっていたはず(道が濡れていたので)。おそらく、アップタウンの方かなぁ。


私は終演後、セントラルパークを散歩して横切り、グッゲンハイム美術館へ。
セントラルパークは、昔何かの映画で見た、広々としたところに人がたくさんくつろぎ、
とても雄大なところをイメージしていたのだが、割と普通の公園で、
木々にエリアが区切られていて、壮大な、と言うイメージは抱けなかった。
雨が降っていたので、広々としたシープメドーも立ち入り禁止になっていてちょっとがっかり。
おまけに歩道はすべてコンクリートで舗装されてるので全然自然に触れる感じがしない。
この公園は完全に人工的に作られたもので、ごつごつした岩場を平らにしたそうである。



グッゲンハイム美術館・ジャクリーンケネディオナシス貯水池


グッゲンハイム美術館は公園の真向かい。
しかし、なんと改装中で全部を見ることも、持ち味のスロープ状のらせん回廊にも
立ち入ることができず、付属施設内の一部の作品だけが見られるという状態。
入館料は値下げして$10。$10でも高いよなと思いつつ、せっかく来たので観覧。
ゴッホセザンヌ、マネなどが描いた絵のうち、一般的にはさほど有名でない作品が、
バラエティ豊富に飾られてあって、それはそれなりに良かった。


その後、グッゲンハイム美術館からセントラルパークに再び立ち入り、
ジャクリーンケネディオナシス貯水池から向かいにある双頭のビルを遠望。
なかなか良い景色だ〜雲がきれい。
公園に限らずリスが多い。


その後、バス(1〜4番)でダウンタウン方面行きに乗り、49Stあたりで下車。ホテルに帰還。



■ニューヨーク夜景ツアー(20:00〜22:50)


デリで腹ごしらえした後、歩いて数分のホテル、ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウンに赴く。
オプショナルツアー第1弾である「夜景ツアー」。楽しみにしていたのだ。


予約したのは、Veltraであるが、施行会社は(相乗りで)JTB系列。結果的に良かった。
JTB系なら安心だし、クイーンズにも行ってくれるのだ。
あと、JTB系からは一人申し込みができないのである・・・。


なんと天気は予報通り一気に快晴になり、空気が雨に洗われて澄んでいる。
集合場所に集まったのは、3人組が3組と自分の10人。
添乗員が運転する小型バンに乗っていざ出発。
自分は運よく始終助手席。3組は目的地で降りるたびに座席を前後に移動して、公平を保つ。


一つ目の景勝地は、クイーンズから眺めるマンハッタン。
なかなか来れない場所と言うことで期待していたがやや肩透かしか。
いまいち明るさが足りない。しかし、エンパイヤステートビルも見えたが、
やや陰になっていた。


2ヶ所目は、前日に訪れたブルックリン橋のたもと。ここも期待していた場所だが、
橋の照明はぎんぎらぎんではなく、間隔があってややまばら。
しかし、向こう側のマンハッタンブリッジと重ねて眺める夜景はきらびやかだった。


3ヵ所目は遠くに自由の女神を眺めるバッテリーパーク。
しかしあまりにも自由の女神が遠すぎた・・・・・・・・・・・・・・・・。


4ヵ所目は最も夜景が美しいと言われるニュージャージー側のハミルトンパーク。
評判通りの絶景であった。クイーンズ側よりもやや遠目で、
アップタウンからダウンタウンまで視野に入れることができたのが良かったのかもしれない。


ガイドさんによると、ニューヨーク市はビルに入居する企業に一定の補助金を出して、
会社が休日の土日祝日にも一定の割合の部屋の電気をつけてくれるよう依頼しているとのこと。
そのおかげでこの日訪れた土曜日でも夜景が美しく見られるのだ。
なので、本当は平日に見に行くのがもっときれいなのかもしれない。


なおガイドさんは移動中もいろんな話をしてくれてこれが結構勉強になる。
この日聞いた中で一番の収穫は、ブロードウェイだけなぜ斜めに道路が走っているのか。
現在のきれいに縦横に走らせた道路は白人が入植後にこしらえたものであるが、
ブロードウェイは白人入植前に原住民が最初に開いた道であり、
このことに敬意を表して、この道だけ元のまま残したそうである。


なお、ここで印象的な出会いがあった。
私の来ていた娘。パーカーを見て、声をかけてくださった、日本人のご家族3人連れ。
実は、在住のロサンゼルスから娘。のライブを見に来たそうである!!
これは嬉しい出会いであった。
昔、サインをもらえなかった!ロサンゼルス公演の話や、
誰推しの話(必ず出る・・・・(^^)など、簡単なお話ができた。
ライブを見終えたご兄妹には当日の夜にまた再会することになる。


最後の見学を終えた後、お客さんはそれぞれ宿泊しているホテルの近くまで送ってもらい
ツアー終了。その後、デリで少し買い物して、楽しかった二日目を終了。