ファミリーミュージカル リボーン〜命のオーディション〜初日

forever-mm2011-10-08

【ネタバレはありますが、核心部分は書いていません】


舞台はもともと期待値が相当低いんで、いつ行ってもそれになりに「絶賛」になってしまいます(笑)


リボーン=reborn


レオナルドダヴィンチや織田信長など、過去の有名人がこの世に再生すべく、
10個の新しい「命」をかけてオーディションを受けるお話。


それぞれの「命」が再生後どんな有名人になるかを、参加者は予め知らされるが、
具体的な氏名は明らかにされない(左手に焼けどをするが医者になる、等 (→ 野口英世))


一つずつの「命」のオーディションに立候補し、
自らをアピール、合格不合格は「命」自身が決める。


ところが、命は10個なのに、参加者は11人。
順当に行けば10人とも合格するのに、必ず一人不合格が出てしまう。


11人になった元凶は、「偉人」ばかりの参加者の中に一人だけいた場違いな候補者、
田中れいな演じる無名の「ベベ」。
とにかく、物を知らない。知識がない。
ガキさん演じるジャンヌダルクの立候補にはことごとく参加して、邪魔をしてしまう。


でもなぜか憎めない。その純真無垢さが、ジャンヌダルクをはじめ、
全員の心を打ち解けさせ、素直にさせていく。


コメディアン(チャップリン)の命に指名されたジンギスカンも、ベベの言葉に諭され、
命を受け取る決心をする。


悪だくみを働いた3人組、
クレオパトラ譜久村聖)、楊貴妃鈴木香音)、小野小町生田衣梨奈)も、
ベベの優しい言葉のおかげで、3つの命(西郷隆盛勝海舟坂本竜馬)を授かる結果となる。


★何故、ベベはこんなにも純粋なのか・・・・・・・????
★1個の命を受け取れなかったのは誰なのか???
★そして、最後に明かされる、このドラマの最大の核心、ベベとジャンヌダルクの関係は??


コメディタッチで始まった舞台は、終盤、涙涙の感動巨編へと、急展開していくのである。


乞うご期待!!

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■見所


ガキさんのちょっと陰があって苦悩を抱えている感じの人間はもう本当にはまり役だな。
泣きの演技も堂に入ってるし、見ていての安心感は半端ない。
頭が小さい分、今痩せているので、背は低いのに8等身くらいに見えて実に美しい。
今は何を着ても、完璧だし、痩せは心配だが、モデルみたいでカッコいい。


ふくちゃんがおいしい役所。
クレオパトラ衣装に濃いアイラインが妖艶。
しかもチョイ悪役(笑)
何にも考えてないボケボケ役えりぽん扮する小野小町と、
長いものには巻かれろ的な優柔不断なかのんちゃん扮する楊貴妃を従えて、
悪だくみを働く首謀者やったり、普段ののほほんとしたふくちゃんと大違いで楽しい。
プラカードで、しょっちゅう、前のかのんちゃんの頭をたたくとこはお笑い。


りほりほはその優等生的雰囲気を存分に生かして、知的で冷静、客観的な(ある意味冷めた)、
シェークスピアを演じる。「わし」と言うおじさん一人称の台詞をきちんとこなしてました。


そして、れいな。


純粋無垢な役で、台詞も舌足らずで幼い雰囲気を強調。
その謎は後半に解明されます。(今は言わないでおきます(笑))
劇の合間に入るソロ曲ではその抜群の透明感ある歌声で観客を魅了します。


ストーリーがある意味荒唐無稽なんで、純粋に涙ボロボロと言うわけには行きませんが、
話としては非常に感銘を受ける筋書きです。


ガキれな二人のこんなに密で、心の通じ合う舞台が実現したこと自体すごいこと。
これから、二人の絡みをしっかり目に焼き付けていくぞ!!!


ちなみに、主題歌は割と覚えやすくて、頭の中で何回も繰り返される感じ。
舞台は、真ん中に張り出しがあって、感動的な演技はほとんどそこで行われる感じ。
なので、7列10〜15番が神席!!!


秀逸なのは各オーディションでの会話がすべて手塚治虫作品につながっていること。
これは最後にナレーションで語られます。


そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


手塚治虫作品」がどんどん列挙されていく中、最後に出てきたのはなんとぉぉぉぉ!!!!!!


「*****」だああああああああああああああああああああああああああ


そして、その作品の主役の格好をして、登場したのが、ガキさんだあああああああああああああああああ


うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


泣けてきた。・゜・(ノД‘)・゜・。


新リーダーガキさんへ、愛ちゃんから・・・・・・・・・たすきが手渡されたのだ!!!!!!!!!!!!



■その他


10人も一人ずつオーディションやるのえらい時間かかるぞと思ってたら
後半二人三人まとめてでワロタ。


歌は主題歌と、ガキさん、れいなメインが2〜3曲。
台詞が歌になってるミュージカル風ではなく、演技の合間に、独立した歌が入ってる形で、
厳密にはミュージカルではない。歌は、それぞれ結構長いので聞きごたえがある。


かりん様は、ドリムスの中野公演に行ったとき、募金で間近で見て、相当可愛いなと思った。
今日もいい演技していた。モーニング娘。に入ってほしかったな・・・・・・・・・・。
惜しい・・・・・・・・つんくさん、なんで?????


誰もが気になる、「もしれいなではなく、愛佳だったら・・・・・・・・」
あの天真爛漫な役をできたのだろうか。


私はできたと思います。
また違った感動を与えてくれたことでしょう。
(あるいは、脚本が相当書き換えられてたかな)


舞台終わった直後は、ガキれなのメインステージ見れて満足感に浸ってたけど、
今じっくり振り返ってみると、今日のこの檜舞台の主役を、
愛佳にあげたかったなぁ・・・・・と、すごく思う。


きっと想定以上に良い演技で、「愛佳やるじゃん!」って、
評価がうなぎ上りになったんじゃないなかな・・・・・・・


愛佳は悔しいだろうな。
愛佳早く良くなってね。


p.s.
れいなが出てなければ、りほりほがベベ役をやってたと言う説もありますね。
さもありなん・・・・・・・・・・
実は私もりほりほ主役を想定してチケットを確保してましたから


真相は謎のままです・・・・・