いよいよ明日、千秋楽を迎えます。
昨年に引き続いてのミュージカル出演、
本当にめでたい限りで、
そして自分自身楽しかった〜♪
(いやまだ今日明日と2回参加しますけどね)
■れいなちゃんの歌
まずね、第一に、歌!!!
初見の時に、いきなりれいなちゃんのソロ聞いて、
本当にびっくりしました。
あれ?メチャクチャ、パワーアップしてない???
本当にね、力強いんですよ、歌声が。
それ以外にも、優しさあふれる「海岸」の歌、
すべてが終わった後に悔恨をこめて歌う「リグレットメッセージ」
のびやかで、清らかで、全くぶれずにまっすぐで、
最後にわずかにビブラートを添えて歌い終わる
その歌声の清々しさ。
感動したなぁ〜
どこかのツイートに、
「CD音源そのままのように、現場で歌えてるってすごい」
なんて感想も見かけました。
LoVendoЯの活動も通して、いろいろ会得してきたことが、
すべて結果となって表れてるんじゃないかなぁ、と思うと、
感慨深い限りです。
もっともっと、いろんな人にれいなちゃんの歌を聞いてほしいなぁ。
娘。メンは日程の関係で来れなかったみたいだけど、
まーちゃんとかにはどうしても聞いてほしかった・・・・
娘。ばっかり見ているファンにも、OGの姿を見てほしかったなぁ。。。
(まぁ、私も他のOGは追えてませんが・・・・ガキさんのはまた行きたい)
■れいなちゃんの「悪ノ」演技
今回の見どころはなんと言っても、
素の田中れいなで演技できるとか言われている、
「悪」を演ずるところ。
もちろん、素はまじめで、
外見がヤンキーなだけのれいなちゃんですから(笑)、
本人そのままというわけではありません。
しかしながら、
居丈高に振る舞う王女の独善、
幼さに潜む冷酷さ、
圧力に屈しない意思の強さ、
王女たるが故の孤独、
そう言った王女がもつ複雑な個性を
見事に表現しきってました。
本当に、一言一言、そしてそのたびに周りを圧するような目つきと尊大な表情、
ぞくぞくするくらいでした。
あと、国の頂点に立つ支配者としての、おごり高ぶったものの言いよう、
たとえば、王女が城を抜け出すことを防げなかったことを、
家臣レオンハルト(野久保直樹さん)の落ち度として、
「あなたの失態」と責め立てる場面の流ちょうな台詞回し!
そのレオンハルトに毒入りの酒を飲ませて、刃を向けるときの
勝ち誇ったような自信満々な態度、
「もしあなたが明日生きてればね・・・ふん」云々・・・・
もうここらへん「今世紀最大に」ゾクゾクしますね。
そしてなんと言っても極めつけは、
青の国の王子(鎌苅健太さん)に振られて、
その原因となった、緑の国を滅ぼしなさいと命令する場面の、
あまりの恐ろしさ・・・
「あ、そう。分かりました。・・・緑の国を滅ぼしなさい」
それと、反乱軍を率いるジェルメイヌ(鈴木ふみ奈さん)と睨みあう場面。。。。
リリアンヌは壇上から「あんた何者?かかってきなさい」みたいな雰囲気で、
こちらを向いて見おろすんですけど、
その表情の「れいなちゃんらしい」とこ!!!!
いろいろと見所が満載だったなぁ・・・・たとえば、
レオンハルト<国民は疲弊しています。食べるパンもありません
从*` ヮ´)<パンがないなら、おやつを食べればいいじゃない
の場面、台詞を言う際に、ぴかっと目を見開いて、
幼いような怖い目をするのが、すごいです。
そんなこんなで強気で悪を貫いたリリアンヌですが、
すべてが終わった後、クラリスとの会話の中で、
一抹の後悔のような気持ちを吐露します。
その前には、「リグレットメッセージ」という、歌も歌ってます。
改心して、自分のために死んだ人を弔って、生きていくのかな、と思いきや、
クラリスの問いかけに対して、
「反省してない。私は、悪だから」
と言い放ちます!!!!!
すっげええええええええ!!!!!
そうだ!そう来なくちゃ!と、大いに納得。
そしてその後、高野祐衣さん演じるクラリスに殺されそうになるも反撃し!!!!!
「さぁ、跪きなさい!」
と一喝して舞台は終わります。
最後まで、悪ノ娘を貫いたところ!!!!!
溜飲を下げました!!!!
■れいなちゃんの可愛い演技
一方で、幼い日の回想の場面や、青の国の王子の恋い焦がれる場面、
台詞はありませんが、話がメインの舞台上で進められている中、
上段ステージの王の椅子で、召使や家臣と繰り広げるお遊びをしている演技、
レオンハルトに無理やりお酒を飲ませる場面(高台で台詞なしで演じてます)
あっ!あそこ!って空を指さして、レオンハルトが驚いて口を開いて空を見上げるや否や、
その口にお酒を流し込んで喜んでいます(笑)
もうね、すごく可愛すぎて、思わずにたにたと微笑んでしまってばかりでした(^^
なにせ、14歳の役ですから・・・・
いや、ホントまじで可愛かったなぁ・・・・ああもう語彙が出てこない
愛らしかった。声のトーンがね、ほんとお子ちゃまになっちゃうから
例の海岸の場面はホント、胸にジーンと来るんですよね
息苦しい場面が続く中、ほっと一息つける名場面。
赤ちゃんみたいなれいなが純粋すぎて、心がほっこり。
「海岸」の歌も名曲!!
それと、青の国の王子との結婚話が持ち上がった時の、
ウキウキした演技。最初は、乗り気でなかった風をしていたのに、
急にニタっと笑い始めて、嬉しい〜とはしゃぐ場面もいい。
れいなちゃん、その時の表情の変化を「顔芸」だと、
アフタートークショーで紹介していて、共演者の方を和ませてました。
(別途報告予定(^^))
■れいなちゃんの泣ける演技
泣きの演技は2か所、見ている方もマジでうるうるする場面です。
召使(山本和臣さん演じる双子の弟アレン)が、
死刑台に向かうリリアンヌの身代わりを申し出るところ、
そのアレンが死刑になる場面、
もうね、感情がこもってます。
いつもあの大きなお目目が涙でキラッキラです。
とくに2回目の場面では、何回涙が頬を流れるのを目にしたことか
一度双眼鏡で覗いたら、肉眼で見るよりも想像以上に頬が滝になってましたからね
その日は、DVD収録の夜公演だったので、もし収録されていたら
すごいことになっていると思います。
ほんとに、ただ可愛いだけ、ただ怖いだけの演技ではなく、
こうやって感情もしっかりと移入できてしまう、見事な役者、
そう言うしかありません。
それにしても、昨年のふしぎ遊戯での、泣きの場面とは何が違うのかな。
昨年もかなり泣いたけど、
ふしぎ遊戯は愛する人の心の変節に対する苦しみや悲しさの表現。
悪ノ娘は、血のつながった弟の死の旅路への悲しさ、
それを招いた自分へのやりきれなさ?運命に対するやるせなさ
血のつながっている分、自分自身の身から出た錆という事情を考えると、
涙の質は、今回の方が重いかもしれないなぁ、と、そんなことをふと考えていました。
■れいなちゃんの孤独な演技
王女は、強気に振る舞ってるんですけど、孤独なんですよね。
反乱がおきた後、
心の支えとしていた召使のアレンが一時、離れてしまった時の寂しさは
耐えられなかっただろうなと、リリアンヌが思い遣られてしまいました。
アレン、なんで今一番あなたが必要な時に、リリアンヌを一人ぼっちにしていくのかと・・
ここらへん、悲しかったなぁ・・・・
そして、やっとアレンが帰還した時の、リリアンヌの言葉
「いま・・・・・・・・ごろ」
■すべてはこいつのせい
家臣であり養父であるレオンハルトが、王女リリアンヌを殺そうとしている。
そう勘違いをしてしまったアレンは、養父に毒を飲ませたあと剣で殺してしまう。
養父は自分を王女の刺客として、王女の召使につかせたのだと吹聴されたからだ。
そそのかしたのは、侍女のネイ(多田愛佳さん)。
最初この侍女の役割がよく分からなかったんですよね。
しかし、歌詞と台詞をしっかり聞くと、
青の国に使えるスパイのような存在であることが判明します。
アレンをそそのかした以外にも、
黄の国が滅んだあと、反乱軍の首謀者ジェルメイヌを、魔女だと吹聴して、
魔女狩りを起こさせたり、いろいろ不敵な笑みをたたえながら、
結果的に青の国の利益になるようことを運んでいきます。
裏で操っていたこのネイこそ、真の悪ノ娘であったのかもしれません。。。。
■リリアンヌ、否、れいなちゃん危機一髪!!!
初見の時に、本当に心から怖かった場面があります。
冒頭、いきなりギロチンの前に、
れいなちゃん扮するリリアンヌが跪かされて登場するのです。
(この時は真っ白い仮面を被っています)
しかも、アレンが手に持っているのは、リリアンヌに似せた切り取られた生首の人形!!!!
えええええええ!!!!!
リリアンヌ、否、れいなちゃんがギロチンにかけられるの????
(たとえ演技でも)
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
でも本当にリリアンヌは後ろに回って、
ギロチンに・・・・と思いきや、
首の穴から差し出されたのは、布をかけた丸い模型でした。
良かった・・・・・・・・・・・・・
と、本当に胸をなでおろしましたよ。この場面。
多分、れいなヲタの人たちみんなそうだったんじゃないかな。
(生首人形は相変わらず気持ち悪いですけどね)
それと、もう一か所、やめてえええええええええええええええええええええ!!!!!
と心の中で叫んだ場面は、終盤、黄の国が滅びた後、
リリアンヌが、クラリスに小屋に閉じ込められて
焼き殺されそうになる場面。。。。
ええええええええええ??????まじで?????
このまま焼き殺されて終わるの????
と、(そんなことはないだろうに)まじで、叫びたくなりました。
しかも、戸が開かずに、中から「ドンドンドンドン」って戸を叩く音も流れるんですよ
うわああああ、可哀そう、れいなちゃん・・・・辛いやろうなぁ・・・・・
って泣きそうになったら、
なんと、ドッカン!と音が鳴って、戸を破って(そう言う設定で)、
リリアンヌが、何事もなかったように出てきます(笑)
その時の表情がまたイイ!!
あああ、本当に良かった〜
ここらへん、初見の時のマジの心境でした。
メチャクチャ、心臓が鳴ってたもんなぁ。
愛する人は危険な目に合ってほしくないです。。。本当に。
話逸れましたね(笑)
■舞台
ストーリー自体は単純でしたが、上記にあるように伏線もあって、
ちょっと分かりにくいところもありました。
原作を知らないのですが、今回の舞台は、
双子の姉弟の愛の溢れる悲しい物語、が最大の見どころで、
要所要所その部分の内容の濃さが溢れてて、
当然のごとく見てても涙が溢れることがあり、大満足でした。
殺陣がやや多すぎた気もしますが、まぁあんなものでしょうかね。
反乱軍がどんどん王座に迫って行く感じが体感できて、
なかなかのものだと思いました。
反乱軍、国防軍、青の国の兵士と3者入り乱れるのですが、
分かりやすかったです。
来年は、れいなちゃんにもちょっと剣劇してほしいな(^^
あと、もっともっとれいなちゃんに歌ってほしかった。
今回も素晴らしい歌唱を聞かせてくれてたんですけど、
袖に引っ込む場面も多くて、
(高台で演じてることも多くて、客席から遠いのもやや不満)
あともう少し出番が、という気もしないではないです。
でも、とても素晴らしい舞台だったので、
上記のことは、ほんと欲を言えばきりがない、そういう次元のものです。
と言うことで、amiproさん、
是非、来年も、田中れいなちゃんをよろしくお願い致します!!!
■P.S.
アフタートークショーのまとめは、また別途書きま〜す。
それと、下記の方のツイートが良かった(^^
@ 6月6日
田中れいなさん素晴らしい。
抜群の歌唱力と幼い言動、戴にいる孤独、嫉妬の炎、
喪失からの気付き、凛とした悪。
細い首も印象的で王女というシルエットの美しさと少女の脆さ儚さを感じた。
正にリリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュだった。