ストーリーが難しそうでついていけるかなと危惧してましたが、
すらすらっと入っていけました。その点は問題なかったかな。
回想場面とか複数出て来るので、時系列で混乱する可能性はあります。
と言うよりもストーリーはないかな(笑)
娘や妹、友達などの愛する少女がステーシーズ化すること、
彼女たちを「再殺」しなければいけないことの悲しさを全編にわたって表現し続けるのですが、
それ以外に何か?あります?
あえて言うなら、実は話すことが出来たステーシーズ、感情を持っていたステーシーズに鍵があり。
人間は、ステーシーズが感情を持たない、話さないから再殺してもいいのだということを免罪符にしてきたのだが、
その言いわけが一挙にくずれ、罪悪感に見舞われるのである。
本来は、ステーシーズとの共生を試みるべきであった。
何事も、安易な道に逃げるのではなく、心を通じ合わせる努力をすることが肝要・・・・・
なんだか国語か道徳の宿題に対する答えみたいですね(笑)
そんなテーマは特段ないと思いますが、
正直、娘。がこの舞台をあえてやる必要はなかったかなと思います。
前半部分とか最後の部分とか、かなり残酷。一部、悪趣味なところもある。
前半では気分が悪くなって、チケット5枚も確保したのを後悔したくらい。
ただ、中盤は、くどぅとあゆみんの活躍で、心をほっと落ち着けることが出来ました。
なんとか、最後まで見ることが出来、「興味深い」舞台であったことは納得できました。
歌とダンスは多くて見ごたえがありました。
この異様な世界観の中で、歌とダンスを演じさせることで新しい価値を生み出そうとしている、
そんな目的もあるのかな。
ただ、そう言うことは、「ステーシーズ」でなくても出来ますわな。
「特にテーマもない舞台で、娘。メンが悲惨に殺されるのを、劇とはいえ、何度も見たくはない。
でも、メンバー個人個人の活躍には目を見張るものがあるので、その点はもっと見に行きたい。」
原則否定派ですが、見る価値は認める、という落としどころでしょうか。
ラストにあんなにれいなの激しい場面があるとはビックリ。
本当に熱演です。ステーシー化した後、自分のことを再殺してくれと頼んでおいた、
渋さん(河相我聞)との格闘が延々と続きます。
詠子(れいな)は素手で、渋さんはチェーンソー擁して・・・・・(笑)
序盤はよどみのない台詞回し、快活な笑いの自然さ、に演技のプロ度を感じる。
随所に挿入されるソロ曲は、普段のれいなの歌い方と異なる、ミュージカル仕様の本格的な歌声だ。
私的には、「愛ちゃんも真っ青」と表現したい。
それくらいのびやかで、体の芯から出てくる歌声だった。
先生について、相当練習したんじゃないだろうか。
我聞さんとのやり取りで、膝枕してあげたり、抱っこしもらったりと、
れいなにとって多分初体験?のことが続発し、
若干ではあるが私の心中が穏やかではなかったことを告白しておく(笑)
でも、れいなにとってはいい経験になったのではなかろうか。
■鞘師里保
れいな以外の中心メンバーは、ポスターにも大きく載っている、りほりほとくどぅ。
りほりほは、再殺隊のメンバーの妹の役モモとして、
二人の回想の場面で、穏やかで快活な少女をきちんと演じる。
実は、妹は兄に「再殺」されたのであり、それだけに悲しさが極まる。
なんと言っても特筆ものは、りほりほのソロ歌唱が披露されたこと。
穏やかなバラード系だったと思うが、予想以上にうまく歌えていた。
娘。曲では、やや過剰に声を出し気味なところがうかがえるが、
しっかりと抑制が聞いていて、ある程度のびやかに声も出ていた気がする。
裏声も駆使していた。更なる進化を期待!
■工藤遥
くどぅがようやく日の目を見た。
前半、正直おどろおどろしい場面が続いて、辟易していたところに、一服の清涼剤にもなった。
とにかく笑った。
違法再殺請負人と言う役柄(笑)で、あゆみん演じるステーシーを再殺しようとするのだが、
それを阻止しようとするあゆみんステーシーの彼氏に、
のべつ幕無し、説教じみた一人言を繰り広げるのだ。
まるで、一人芝居。あたかも吉本新喜劇の漫談のごとし。
(友達はバストが85もあったから彼氏ができだ、おっぱいがどうのこうの!!とか(笑))
滑舌のせいか、多少聞きづらいのは確かなのだが、でもそれよりも話す速度を重視していて、
それが面白さと楽しさに見事に昇華している。
くどぅ、お見事である。
その後の、戦隊ヒーロー的な活躍(再殺部隊からステーシーである砂也子(あゆみん)を守る)も、
楽しかった〜。くどぅは私の中で「来ている!」
想定外の重要な役を任せられていたではないか!
言葉を発したりほりほステーシーに続き、
なんと愛する人への感情を忘れなかったステーシーを見事に演じる。
ステーシーになっても恋人に守られる、素晴らしい役所を貰ったあゆみんが渋い演技を披露。
遠い席で暗い場面が多いので、表情の演技はよく見えなかったけど、
明瞭な発声、聞き取りやすい台詞回しと、完璧な演技だった。
役柄も憎い。役得だわ。でも、重責に負けない頑張り。本当にGOOD JOBだ!
だーいしの場面のどこかで一瞬ウルっと来た気がする(^^
■その他
かのんちゃんは、ちょっと気の毒な役。両手に持って出てくるのは・・・・・・
前半のステーシーズと再殺隊の闘いの最中、もっとも狂気に満ちて、
男の再殺隊に強烈な攻撃を仕掛けているのが、えりぽん(笑)
部隊上手袖の近くなので見逃さないように!
ふくちゃんは、再殺隊の隊長の妹で、その隊長に「再殺」された役。
台詞があったかどうか記憶にないが、スポットライトが当たる場面は一度あった。
はるなん、まぁちゃんは、終始、ステーシーズの一人で、台詞はなし(^^
■明日から
と言うことで、あと4回、「娘。メン殺戮」の場面はなんとか、堪えて、
その他のメンバーが光る場面を楽しみにして、参戦することとしよう!