娘。春コン IN 城ホール(4月3日)

なっちという大黒柱を送り出した後の、生き残りを賭けた戦いが始まった。
たなかっちがステージ上で何度も口にした「絶対に負けられない戦い」の始まりである。
そして、娘。の心意気を目いっぱい表した春のライブの初日公演、私は彼女たちの決意を十二分に 感じることができた。彼女たちのステージ上での躍動をしっかりと見届けた。 まさに期待にたがわない完成度に満足している。


新しい試みであるセンターステージ。 もう、会場に入る前からドキドキ・ワクワク。とにかく早く会場に入って、始まるまでの時間を、このドキドキ感・ワクワク感で 自分の体を満たしてしまおうと思って早々に入場したのですが、目に飛び込んできたのが、真中にひな壇を擁した ちょっと複雑な形をしたセンターステージ、そして、四方の対角線上に延々と伸びるサブステージ!


いやぁ、これを見た瞬間胸が張り裂けそうになりました。いったいどんなパフォーマンスが繰り広げられるのだろうか、 どんな世界に私たちを連れていってくれるのだろうか、と言う期待感で・・・・。 こんなに待っている瞬間が楽しかったって、久しぶりだな・・・・。 おまけに今までになかった、ハロプロメンバー総出演によるファンクラブ大大勧誘ビデオが延々と続くわ続くわ・・・・(笑) そんな事務所の必死な姿って、すごく好感が持てて気持ちいい。おまけに、梨華ちゃんは、あいののを前にして、 環境談義を始めるし・・・・・(笑)。今回のライブ、開演40分前から始まっていると言っても過言ではないかも。 そして、公演自体も、きっちり2時間ありました。遠征後の新幹線予約はいつもと違って今後注意が必要です。 開始も、15分程度遅れるし。


そしてこのセンターステージを中心に繰り広げられるパフォーマンス。本当に楽しかったです。 もちろん、娘。が集団で向こう正面に行ってしまったときなどは、正直テンションが下がるなど固有のデメリットもあるし、 ちょっと軍隊的な規律に従ったような娘。のパフォーマンスの統率感、統一感はかなり損ねられてしまうかもしれません。 ですが、そういった類のことをこれ以上論じるのはやめましょう。承知の上のことですから。


だから、よい点を論じましょう。
まず、とにかく、ステージがどこからでも比較的近く見えるということ。
それと、各メンバーがばらばらに四方に散らばる事が多いので、今まで大人数の塊(15人近くに膨れ上がった現在)で、 一人一人をゆっくりと堪能・鑑賞するのがなかなか難しかったのが、今回は各人の動きをしっかりと見つめることができて、 メンバーの個性や表情も私の視界の中でしっかりと浮かび上がって来ます。そして、「あっ、こういう振り付けだったんだ」と 改めて確認できたり、娘。自体が好き、メンバーみんな大好き人間にはこれほどすばらしいステージはないのではないでしょうか。 そして、広い会場をこれでもかと言わんばかりに走り回る娘。たちの躍動感(結構しんどいでしょうね)。 後は、スタンドにいると、横から後ろからもパフォーマンスを眺めることができる、その感覚もなかなか面白い。 特に、後ろ・横から眺める、娘たちの肩のラインに現れる「表情」がすごく印象的でした。
それと、なんと言ってもクロスに伸びたサブステージが、その終末点において、この世のものとは思えない臨界点を 現出してしていたと言うこと・・・・・。まさに、手を伸ばせば届きそうなところまで娘。がやってくる。そして、目を合わせてくれる・・・・・。 残念ながら、私自身はその幸福の極地の座席ではなかったので、その場に座っているお客さんが死ぬほど うらやましかったです。今後来るであろうさいたまのチケットはこの幸福を運んでくれるのでしょうか(名古屋は撃沈しました・・・・・) だからこそ、せっかく至近距離に来るメンバーには、しっかりとお客さんとアイコンタクトをして、触れ合ってほしいものです。 その点、傍から見ていても、やっぱり愛ちゃんがサービス精神No.1でした。あぁ!愛ちゃ〜ん!


GO GIRL」とか、「愛あらば」、とか、フルサイズも比較的多かったのもよかった。開始早々フルサイズが続くものだから ひょっとして全部フルサイズ?なんて、まさかの期待さえしてしまった(さすがにそんなことはありませんでした)。 セットリストは、「ベスト オブ ジャパン」と冠する上は、ベスト1のヒット曲も含めた集大成になるのかと 思っていましたが、基本的にはベスト2を引っさげて、というコンセプトでした。したがって、期待していた ラブマやハピサマはなかったのですが、久しぶりに聞く「ひょっこり」もなかなかオツなものでしたし、さくらおとめの持ち歌を全部 披露してくれたのも、「ザ☆ピ〜ス!」以降のシングルをすべて、というコンセプトにしたがってのことなんでしょう。 分割コンは、見られない人も多かったはずなので、よかったかもしれません。ただ、私のように、多少 金銭をかけてさくらおとめを見てきた人間には、むしろ、娘。の曲だけで構成してほしかったと言うのも本音ですが…。 特に、「ミスムン」こそはメドレーではなく、ぜひともフルで見たかったのは確かです。


パート割的には、なっちのパートを、のの(愛あらば)、みき帝(DIN)などが引き継いでいたのは、私的にはとてもうれしかった。


そして、期待の「W」。その歌唱力は完璧。曲のコンセプトに比して、幾分声質が高すぎる嫌いはありましたが、 それは仕方がないこと。完璧なハモリ、伸びる声質、豊かな声量。二人が思う存分、のびのびと歌っているのがわかって、 夢見心地で聞いて、見ていました。「双子のよう」と言うコンセプトの下、仲のよさを演出(実際も仲がよいが)した振り付けも いじらしかったですね。


そして、ラストの舞台となる、ミニモニ。戦士。最後の最後に、またすばらしい楽曲に出会えて、ミニモニ戦士も、ファンも、解散は 悲しいけど、よかったよかった。娘。そして、ハロープロジェクトをここまで育て上げた原動力は、ある意味、ミニモニ。 であったと言っても過言ではないその存在の、最後の桧舞台をしっかりと見届けようじゃありませんか!


チャーミーズエンジェル。いつも通りの寸劇は、私的には絶対に必要!な存在とも言えないのですが、そんな好みは別として、 よっすぃが本当に楽しそうに演じているのが、よかった。もう一人の主役は梨華ちゃんだから、次世代の娘。を 引っ張るまさにツートップですね(今の、かおりんやぐっつぁん相当)。 最近のよっすぃはとにかく、すごく乗っています。ミスムンで脚光を浴びた後、なんとなく、その勢いが続かなくて、 ちょっと私的にも興味を失いかけていたところも正直ありました。特に、私は、デビュー当時のスレンダー&美少女 姿が忘れらないのも手伝っていました。 でも、ハロモニをはじめ、男前キャラ、爆裂キャラ(でも実は内面はすごく女らしい/外はブリブリだけど内面は意外に おっさんの梨華ちゃんと正反対(笑))が定着し、物にしたキャラを思う存分発揮する、そんなよっすぃの魅力がいっぱいに 溢れているステージ、楽しかったです。


そんなよっすぃの機運をさらに上昇させるかのように、新曲は、久しぶりによっすぃの男前が堪能できるし、今年は よっすぃの時代かもね(^^。私自身、「デビュー当時の美少女よっすぃ」と言う呪縛からも開放され、純粋によっすぃの 良さ、魅力を体感できるようになってきたと感じています。


そんなこんなで、娘。たちに幸あれ!