ごっちん春コン IN 松戸(4月11日)

【セットリストなど】


ごっちんは飛び切りのエンタティナーだ。
やっぱり芸能人って、自分が見られることに快感を覚えるようで、ごっちんについては 彼女のエッセイを読んだときにそれを痛烈に感じたのだけれど、今回のツアーの ロープをたどって、頭上から降下してくるサスペンス調の演出オープニングは、 まさに人を魅了するに十二分の演出だったのではないか。ごっちん自身もすごく気持ち よくやっていたと思うし、公開リハーサルの模様を掲載した新聞記事でこのアクションを 知っていた私自身なおさら期待が強かった。そしてその期待通りのパフォーマンス、 すばらしかった。


新しいアルバムを引っさげての心機一転のステージ。
持ち歌にバラードが増えた分、ライブに緩急がついて奥深くなった気がする。 紅白で聞いた「オリビアを聞きながら」も、テレビとは段違いのすばらしさに感動・・・・・。 ハードな曲もバラードもお互いの印象をより強めるという意味で、その相互作用が出色。 押して押して押しまくり、ハードなダンスで魅惑しつづけた昨年のライブに新たな魅力が 加わった。 もちろん、これだけは歌ってほしいという名曲も取り上げられ(晴れた日、スクランブル、 LIKE A GAMEなど)、微妙な線上にあった「手を握って」も、別バージョンで演じるという 奥の手で私を魅了してくれた。一部メドレーもあったが、セットリストは、あややコン 同様完璧に近く、大満足。



【ライブ「は」すごい】


ごっちんのアルバム収録曲って、あややのに比べると、あくまで個人的にだが(好みもあるので)若干だが落ちる印象がある。 しかし、そんなアルバムの印象は、ライブで体験する前と後では全然印象が変わってくる。 ライブを聞いた後、アルバム曲は、生まれ変わったかのように私の心に響いてくる。 ごっちんの才能と努力が、曲の質を限界まで持ち上げたのであり、いったんその生歌を 聞き、ステージを見てしまった者にとっては、その記憶とともに一連の曲を永遠に心地よく 楽しむことができるのである。


そんなごっちんのステージ上のすごさ。
いつも思うのは、ファンがよく口にする言葉。


「ライブ『は』すごい」・・・・・・


テレビなどでのごっちんがだめだというわけではなく、ライブ会場でのすごさが 伝わらないもどかしさ、がみんなの胸にあるのではないか。 見られることの快感が、新たなエネルギーとなって体の外へ発せられるごっちんの パワーは、やっぱりファンの思いとの相乗効果が不可欠なのだろうか。 真の大物になるためには、ファンでない人もひきつける、そんなパワーがこれからは 必要なのかもしれない。



ごっちんファンのすばらしさ】


それにしてもごっちんのファンは熱い。あややファンが多少、アンコールの声が 小さめで、盛り上げ方もごく普通なのに比べて、ごっちんファンのアンコールは壮絶だ。 それと今回のライブで、すごく感動したことのひとつに、バラード曲の盛り上げ方がある。


真のファンに埋め尽くされた会場からは、当然のことながら歌っている最中の場違いな 叫びは一切ない。それに変わって、間奏時における、暖かくて大きな拍手や声援は、本当に すばらしい。歌っている方にとってあれほどうれしい盛り上げ方はないのではないだろうか。 その絶妙のタイミングと、声援の大きさに、私自身も満足感いっぱいだ。 何よりも、ごっちんのバラードが胸に響き、思わず声援を送りたくなるくらいの出来映え だったということなのだ。


ごっちんのステージのすばらしさ、会場のファン自身が貢献しているのはこれはもう 間違いがない。頻繁に起こる「ごっちんコール」は、多少それ自体が目的化して いる面も否めないが、それでも、アンコールで響く掛け声は すばらしいものがある。本当にみんなで作り上げるライブ。極めつけは、 稲葉さん率いるダンス隊のヲタ踊りだ。会場のお客さんもいっしょにやろうっ!と 誘っていた(^^。これはもう公式に認められたということ。 今までやったことがなかった私も、夜の「ロマンス」は初めて挑戦。さすがに 昼に披露された回転するやつは勇気が足りず断念したが・・・・・