6/28(土)杭州観光&モーニング娘。上海ライブ


5:10 起床
早〜い。昨夜の大雨はやんでいるようだが、空はどんよりしてる。
6:00からの朝食をあわてて食べて、地下鉄に向かう。
6:00からやってくれてるなんてめったにないから幸いだ。


7:10 再び上海南駅
T779はとっくに「候車」表示になっている(待合室待機)。
軟席用待合室は、3階、円形の駅の周辺の回廊のところにあり、入るのに切符を見せる。
人も少ない。大して居心地が言い訳ではないが、ゆったりすることは出来た。
そうこうする内、予定の列車が乗車可能になったことを示す表示が電光掲示板に出る
(正在検票、または、開検)。
発車の約30分前(7:40頃)である。待合室を出て、ホーム行きの改札で改札を受け、ホームへ。
すでに列車は到着しており、乗り込んだ人たちはゆったり過ごしている。


このゆっくり感は好きだなぁ〜。本来、旅はこうやって余裕を持って行なうはずだった。
中国はちょっと隣の町まで行くのにも、昔ながらのゆっくりを実践していると言うことなのか。
それとも、あまりにも人が多いため、プラットフォームが人があふれてしまうから、
待合室待機制度を設けてるのか、良く分からない。
(荷物の検査もあるから、テロとか危険防止のためだろうね)


7:50 T779乗車
列車に乗り込む前に女性の車掌さんに切符を見せ、適当に窓側の席に座る。
関口知宏の中国列車紀行からも分かるように、
すべての号車に一人ずつ女性の車掌さんがついているのだ。しかもみんな結構可愛い。
写真を撮ろうかなぁと迷ったが、チャンスを失う。


7:55 中国人と対決
やっと座れたと思ったのも束の間、後からやってきた中国人客が、なにやらそこをどけと言ってきた。
「中国では自分の都合のいいように席を替わってくれとよく言ってくる」とネットの旅のレポにもあったので、
その類かなと思い、日本語で「俺、ここに座りたいからダメ」と言って相手にしないでいると、
相手が切符の持ち出してきて、この座席の番号を指し示した。
「あれれ??指定席だったんかいな!」と自分の切符を改めて眺めると、
なんと座席番号が記されてるではないか!! 


切符を良く見ていなかったせいもあるが、
ネットのレポで「自由席だけど、定員しか切符を販売しないから座れないことはない」との記述を、
信じ込んでいたのが間違いの元であった。ちょっと中国の鉄道をなめすぎていたかな。
「すんません」とこれも日本語で謝りながら
(それくらい中国語会話覚えてこいよって話ですが・・・・・対不起/トェイプチーだな)、
仕方なく、自分の席に移動。偶然にも、その車両が自分の指定席車両だったのも不思議だが・・・・・。


8:10  T779発車
T779、杭州に向け出発。座席はとても座りごごちが良い。
空調も完璧だ。冷房の効きすぎを心配していたが、問題なし。
列車はいいなぁ。ただし、座席が固定で、進行方向とは逆向き
(車両の半分半分で向きが逆になってる)。
さっきの女性車掌さんが、いろいろ売りに来る。カップラーメン、杭州の地図等々。
「列車に乗ったらコーヒー」の自分は早速コーヒーを飲みたかったが、
コーヒーを売っているのか良く分からない。
女車掌さん、ポットは携えているのだが、カップラーメン用のお湯と思える。
仕方がなく、メモに「Coffee?珈琲?」と書いて見せたらOKとのこと。
ただし、ポットの中はあくまでお湯で、
顆粒のインスタントコーヒーをその場で作ってくれるw
まぁ、これでも十〜分美味しい。


途中、2駅に停車。「海宇」と「嘉興」。ノンストップじゃなくてよかった。
風情が味わえる。英語の放送もあるので、何分停車するか分かる。
でも、通路側の女性が寝ていて、その前の座席がすごいリクライニングを倒していたので、
外に出るのは断念。


9:40 車内のトイレ
下車前に車内トイレに行くが、ちょっとショック。
床がフラットで、穴が真ん中に開いていて、そこに用を足すしくみだが、
上手く狙いを定められないのだろう、床がびしょびしょで脚を乗せるのもためらわれる。
しかし、ここで用を足さないと膀胱が破裂するので意を決して用を足す。


9:55 すごい人ごみの杭州
杭州着。ここから風情はいかにも中国!らしくなってくる。
下車する人のあまりの多さ!
そして、駅の改札前、そして駅前広場にたむろする(待合室に入場する前の)旅行者の一群。
「お前らどこに行くねん!!」と突っ込みたくなるくらいの仰山の荷物を抱えており、
文字通り「もう足の踏み場もない」人ごみである・・・・・・これが中国なんですねぇ・・・・・。
そんな杭州駅に到着して、探すは観光バス路線のY2。


10:15 トイレがなかなか見つからない
っとその前にトイレトイレ! とにかく、トイレが近い私は本当にいつも苦労する。
さっき、下車20分前に、列車の中のトイレに行ったのに、もうもよおしてる。
しかし、中国ではなかなかトイレが見つからんのだなぁ、
これが。デパート行っても、そう。まず数が少ない。次にあっても表示が小さく見づらい。
どこ行っても探すもんなぁ。やっとこさ見つけて用を足し、バス乗り場を探す。
これがまた、路線バスとは全然違う、離れた場所にあって、見つけるのに苦労した。
Y系統のバス路線がどこを走ってるかまでは、国内で情報収集できたが、
さすがに杭州駅マップとか、バス乗り場の場所までは現地行ってみないと分からんわな。
まぁ、そういうのも旅の醍醐味でもある。
実際に現地に行かないと、決して生の感覚はつかめない。
予想以上に大変だったり、予想外に簡単だったり、これはもうどっちでもあり得る。


10:30 杭州周回Y2バス乗車
ということで、バスに乗るのに最悪30分くらいかかるかな、と想定していたが、
トイレ探すのに時間とられて、結果、40分くらいかかってしまったw。
これからは時間の想定に、「トイレを探す時間」をしっかり組み込まないといけないな。
Y2は観光バス(と言ってもちょっと飾りのあるバスにガイドさんがいるだけだが)で3元。
ところが、手元には札で2元しかない。
案の定、釣りはないよ、と係員。どうせそんなことやろ、とは想像ついてたので、
5元札そのまま放り込もうかと思ったが、
癪に障るので、財布捜したら、硬貨の1元が出てきたので、ラッキー〜。


10:40 夕影亭
Y2のバスでとにかく、ガイドブックの写真に頻出の「夕影亭」の近くで降りることにする。
運よく丸善で購入できた「杭州地図2006年版」と、ウェブのレポ1件、地球の歩き方で下調べ済みなので、
難なく、近い停留所で下車、徒歩でそれらしく場所に向かう。晴れてるじゃないか!!
そして、暑い。昨日の大雨のせいか、空気が予想外にきれいだ。青空まで見えている。
そして程なく見えてきた、西湖!!!


10:50 地上の楽園「西湖」
いやぁ、美しいわ〜。「地上の楽園」と言っていいほどの静かでのどかな風景。
風もなく、静かにたたずむ湖。夕影亭へ渡るために湖の中に設けられた歩道に、
西湖のさざ波がぽちゃぽちゃとリズムを取るかのように打ち寄せている。
この音がまた、楽器のような音に聞こえてきて和める。
大勢の観光客も記念撮影をしている。
この夕影亭と、遠くに見える雷峰塔を同じフレームに納めて写真を撮るのだ。
きれいな風景だなぁ。本当に来て良かった。


11:00 雷峰塔
夕影亭とそこから見る静かな湖を後に、雷峰塔まで歩いて向かう。約10分ほどで到着。
この塔はもともと古い塔なのだが、1900年代初めに崩壊。したがって今建ってるのは、
鉄筋コンクリート、エレベータ付きの超近代的展望台に過ぎないのだが、
まぁ、遠くから見るには古風な風情ある塔に見えるのだ。
ただ、オリジナルの崩壊した塔の土台部分は、建物の中に保存されてあり、
展示されていて見ることが出来る。
建ってあったその場所をそのまま建物の中に保存しているので、ちょっと幻想的である。


塔の頂上から見る西湖がまた感動的で言葉も出ない。
眼下に広がる雄大で、すべてのものを寛容に受け入れてくれそうな湖。
空気もきれいで遠くまで見通しが利く。


11:30 蘇提
本当に今日はラッキーだなと感じる。
とっても平和な空気に浸され、ずっと雷峰塔にいたいなと思ったりもしたが、とにかく時間がない。
一通り景色を眺めて、次の景勝地、蘇提に向かう。徒歩約10分。
湖の西側に湖を横切るように作られている堤防で、木々が生い茂り、
歩く人をまぶしい日差しからさえぎってくれている、穏やかな散歩道だ。


11:40 招手即停
しばらく進むが、しかし、このまま歩くと渡り切るのに1時間近くかかる。
引き返してY2でぐるっと周回しようかと思うが、ふと、さっきから人をかき分け進んでいく、
湖周回のミニバスに興味を惹かれる。
たしかガイドブックにも「便利な乗り物」と書いてあったはずだ。
しかし、バスのくせに歩道を我が物顔に走るミニバス、どうやって乗るのだろうか、
停留所はどこだろうか、と目の前を何度も通り過ぎるバスを眺めながら思案にふけるが、
ふと前面を見ると、「招手即停」とあるではないか。


思わず吹いた。


日本と中国で漢字は違う意味合いで使うことがはるかに多いとはいえ、
やはり同じ漢字文化圏でよかったな、とつくづく思う。
さしずめ、日本なら「挙手即止」かなと思いつつ、来たバスに手を挙げると止まってくれた。


「どこまで行く?」と停留所の地図を広げて、たずねる運転手。
とりあえず蘇提の最後までの地点を指し示すと、10元の切符をくれた。
そうか、ただじゃなかっかた・・・・と自分の勘違いを笑う。
しかし、かなりスピードが遅い。蘇提は長いし仕方がないか、と思いつつ、
とにかく、警笛(というかピーポーピーポーというよう分からん音楽)で前を歩く邪魔な歩行者を
よけさせて走るものだから、なかなか進まないのだ。
ようやく、下車予定地まで来たが、この際、ぎりぎりのところまで乗って、
もう一つの名所「集賢亭」まで見てやろうと決心する。
運転手に、地図のここら辺まで乗りたいと申し出て、さらに20元支払う。
そして発車。とろいわ〜。帰りの列車まで間に合うかなと不安になる。
しかし今ここで降りても、バス探すのに時間かかるし、と乗車続行。
なんとか、帰りの列車発車1時間前に集賢亭近くまで来た。
運よく遠くに集賢亭が見え、走ってそこまで向かい、写真に収めて、タクシーに飛び乗る。


なんで1時間前なのにこんなにあわてるかというと、
中国の列車は早目に駅にいないと、乗れないことがあるという経験談を目にしているためだ。
実際には、10分前に到着しスムーズに行けば乗れるのは分かっていたが、それはそれ、
この日の夜に上海で愛しの娘。のライブがあるんだから、
とにかく、念には念をもって行動しないといけない。
すっかり気持ちは焦ってタクシーに乗り込み、なんとか、杭州駅に列車出発40分前に到着する。


12:40 大混雑の杭州
海南駅と打って変わって古風な杭州駅。帰りは「はやて型」特急「和諧号」だ。
しかし、この列車の待合室がすごくせまくて、もう椅子に座れないくらい人がぎゅうぎゅう。
しかも、改札は一箇所のため、そこに並んでいる人の行列が待合室の中に出来ていて、
もう非常に息苦しい。
一応、1等扱いの軟座の待合室なんだけどなぁ、と苦々しく思いつつも、
ビールを買って改札が開くのを待つ。
やっと改札が開いたが、もう1ヶ所しかないので、客がおしくら饅頭状態・・・・。
改札抜けても通路が狭くて、もうすごい人ごみ。
しかし、なんで中国の新幹線に相当する和諧号に乗るのに、
こんなしんどい思いしなければいけないのか、と多少腹立たしい。
それに比べると、上海南駅は天国だったなぁと思い出す。


通路を歩いている途中、硬座席の待合室のそばを通り過ぎる。
ここがまた!!!!!!!!!!!!
だだっ広いエリアに人間が充満してるのだ・・・・・・・・・・・・・なんと言う人口密度・・・・・・・・・
海南駅1ヶ所だけで判断してはならない。
杭州駅の、その広ささえ埋め尽くしてしまう人ごみこそ、
中国のデフォルトだろうと思いをめぐらす。


13:21  和諧号D668発車
やっとこさ、和諧号に乗った。
しかし、椅子が高過ぎて、しかも背もたれのリクライニングの定位置が倒れすぎていて、
それ以上立ち上がらなくて、めちゃくちゃ居心地が悪いんですけど・・・・・・・・・・・・。
行きの空調快速の方がはるかに乗り心地が良かった。中国の人、これで満足してるのだろうか。
おまけに、斜め向かいに日本人3人組。こんなとこで日本語聞きたくなかったな〜。
と、まぁそんなこんなでようやく(14:44)上海南駅到着。急いで、上海大舞台へ向かう。
しかし、行きも帰りも大変時刻に正確な運行でした。これはすごいことです。


15:15 上海大舞台 
上海大舞台到着。昨日下見に来た時は、なんにもないところだったが、
今日来て見てもやはり何にもない。
これからとても大切な催し物がここで始まるんだという雰囲気が全くない。
そんな味気ない風景にがっかり。
お祭りって、始まる前の雰囲気も大切なのになぁ、と韓国や台湾を懐かしく思い出しながら、
寂しい思いでぶらぶら徘徊する。


もちろん、ヲタはすでに集結し踊ったりしてる。
ただし踊ってるのは例の日本人4人組だ。しかしこの日は「おがわっしょい」は不在。
何だよ、いないのかよ、と思ってたら、翌日美勇伝の昼の部にいたw。
現地のヲタは写真とか、メンバーを表す漢字一字を書いた幕を広げたりして集まって談笑している。


しかし、そういうヲタたちより多いのが、ダフ屋とバッタ屋!!
コピー写真を売ってるのは日本と同じだが、そのほかにも、いろんなものを売ってる。
コンサート用というより、単に人が多く集まるところに、
普通の物売りが集まってきただけの雰囲気で、一昨夜の外灘の物売りと基本は一緒だ。
なんだか、そういう風景がどうもなじめない。


近くの喫茶店でコーヒー飲んで時間をつぶして、1時間後くらいにまた戻ると、
娘。の看板を大々的に側面に映し出した、トレーラーが止まっていて、
やっと「それらしい」雰囲気が少しだけ出来ていたのに一安心。
しかし、どうやら、グッズ販売は外ではないようだ。
なんとしてでも、台湾で買い損ねた中国語表記のツアーTシャツを買いたかったので、
中での販売を想定して、早めに並んで会場に入ることにした。
しかしその入場列に突っ込んでくる、工事車両とか・・・・・
もうここが中国、という感じであきれて物が言えへん。


18:10 開場、グッズ販売なし
しかし、会場内も予想通りグッズ販売はなし。
仕方がないなぁ、と手持ち無沙汰で開演まで1時間近く時間つぶし。
このとき、すぐに入場せずに、外で時間つぶしていたら、
後から集まってきた、いろんな一般のお客さんの風景とか楽しめたのにな、と少々後悔。
そのなかには、トレーラーの前で記念撮影をする、
ジュンジュンのご家族などもおられたはずだ。


19:00 ライブ開始
今回は前方の中央部ということで、
国内含めても史上最良席で娘。たちの勇姿と美貌と可愛らしさとエロスを堪能する。
嬉しいことに、ステージの高さも低い。
ただ、プレスのカメラマンが最前に陣取って写真取り捲ってる。


セットリストは、ジュンジュンによる事前の告知どおり、短縮バージョン。
特に今回のツアーの見所となる、第1部:最近の楽曲群が大幅にカットされたのが残念。
(今の娘。たちの魅力が最大限に味わえて、その実力が最高のパフォーマンスとなって具現化される第1部)
第2部のソロを中心としたコーナーも、最大の魅力の数々のカラフルな衣装がカットされて
またまた落胆。
第3部:娘。の代表曲集は、きちんと演じてくれて、最後はきちんと締めくくれる。これは嬉しい。


リンリンの詩の朗読は、事前にもう少し詩の内容を知っていればよかったと少し後悔。
やはり、意味が分からないと伝わらないと思う。
義捐金寄付も儀式。我々の寄付金は前回訪問時に、手渡し済みということで、
今回は、アップフロントから1,000万円。
まぁ、とにかく、ジュンジュン、リンリンが活き活きとライブやってくれていたので、
まずは良かった良かった。ライブの感想とかは、すでにレポ済みなのでここでは省略。


22:00 大食代美食広場
ライブ終了後、徐准区まで歩く。
娘。の出待ちしようかと思ったが、それらしきヲタもいなかったので、
第2のフードコートを目指し立ち去る。
しかし、後で上がった画像見ると、現地ヲタはしっかりと出待ちしていたんですね〜。
娘。たち、韓国の出待ちされてた時と違って私服でしたが。


一方の私、そんなことも露知らず、結構長い距離を歩く。
ここのフードコートは22:30までやってるはずなので、まだ30分ほどある。
しかし、50元のプリペイドカード買おうとしたら、「△※■Π×!!!」と怒鳴られて、
買えなかった。100元札だしたので、釣りがなかったようだ。
どうもさっきから、1元札とか2元札を大量に数えて客に渡してるなと思ってたら、
釣りがなくてかき集めてたみたいだ。


「釣りもなければ、トイレもない、ビールも売ってない。中国ってあかんわ〜」


22:15 困った時の牛肉麺
と腹がたってフードコートを立ち去り、近くの現地食のファストフード「東方既白」に入ってみる。
「困った時の牛肉麺」w。牛肉麺なんてありきたりなもの食べたくなかったけど、
もう腹減っていたし、考えるのも面倒やし、安心なのではええわ、ということで。
サイドメニューにブロッコリーの炒め物(ソースがいまいちで旨くない)。
牛肉麺は程ほどに美味しかったです。
食後、地下鉄に乗って、人民公園駅へ戻る。
南京東路の野外バーみたいなところで、やっとビールにありつく。
あぁ、ビール旨い。ついでにグラスワインもたしなむ。
街のネオンもぽつぽつと消え始めたところで、ホテルに戻って、
またビールもう一缶。全日程終了、明日は美勇伝最終日。