いまさらだけどリボンの騎士DVD

2006年12月26日(火) いまさらだけどリボンの騎士DVD


昨夜のリボンの騎士BS放送、カットがどこか、ばかりに興味が行ってしまって
自分でも笑ってしまった。そう言えば、リボンの騎士DVDの感想を書いてなかった。


まず主役の愛ちゃん、現場では確認できなかった微妙な表情の演技が、
想像以上にすごい。魂を飲ませられてしまったあと、仲間をきっと睨みつける怒りの表情、
女であることを王妃が告白してしまう場面の、戸惑いの表情、
王冠を奪われた後の悔しさの表情、すべてが心の動きをしっかりと演技できていて
あらためて彼女のすごさを思い知った。
もちろん、「許し合い助け合い」、「M47リボンの騎士」も最高の演技だった。


そして、一方で、初見の時、まだまだもっとできるはず、なんて偉そうなことを書いたのが、
恥ずかしい。本当に自分が単に見えていなかっただけ。
愛ちゃんは春から稽古に稽古を重ねて初日から完成度100%だったはずだ。


続いてリカンツ。


梨華ちゃんのオーバーアクション気味の演技は、こうやってDVDでテレビを通して
見ていると、こっちが恥ずかしくなってくるくらい。
しかし舞台ではこれくらいの演技が必要。だからこそ見る者に伝わったのだと思う。
そしてDVDで見ればなおさら彼女の心のひだが表情に、体全体に表れてきているのが
はっきりと分かる。これまたリカンツのすごさを再認識した。


それと、表情がアップになったがゆえに認識できる、リカンツの好色なところ。
サファイアと踊っている時、踊ろうと誘う時の、不敵な笑い。
サファイアと踊ったあと、姫、と問いかけて、はい、と言う返事をもらったあと、
やっぱりと言う時の、してやったりの表情。


そんな好色で、ある意味傲慢なところが表情に出すぎていて、怖いほどだ。


そして、石川ピエール(リカール?)が中性的な感じでとても魅力的。
フランツよりもより中性的で、ある意味でなまめかしい。


次にヘケート。


現場で感じた歌の迫力はDVDでもすごかった。
27日の昼は歌の調子が万全だった。27日の夜が多分失敗したところが多かったはずなので、
一安心だな。
ただ、ラストの第6場は27日の夜だったし(サファイアのスカートがきちんと剥ぎ取られた)、
昼夜の収録が取り混ぜられているみたいですね。


DVDでは会場のエフェクトはそれほど効いていないようだけど、
それがなくても芯の通った美貴ちゃんの歌声は素晴らしい。


ヘケートが王宮に登場の場面など、ヘケートの表情をDVDでももっと見たかった気がするけど、
現場で結構見ていたので、逆に王妃やサファイアの演技をしっかりと確認できたのが良かった。


最後にゲストバージョンの収録。


ゲストが出ない場面は、メインバージョンが共通だった。
残念な気がしたが、容量を考えると当然のことだな。
したがって、メインメンバーの異なった演技(異なるカメラワーク)を見られるのは、
フランツとともに登場する場面のみ。
ヘケートについては、第6場で微妙に異なったカメラアングルが楽しめる。
それと、第2幕第2場ゴールドランド陣営でも3バージョンが見られる。
ヌーボー登場の時、引きのカメラで真っ赤に染められた舞台がとてもいい。


さて、たびたびフリーズするiPodに業を煮やして、結局ソニーウォークマンに逆戻りした私。
新機能のレコーディング機能を駆使してDVDをMP3化して「サントラ版」を楽しむ毎日です。


それにしても公式の写真集も、サントラ盤も出ないのか・・・・・・・・