ミュージカル総括!

モーニング娘。「あっちい地球を冷まそう」の文化祭、2日間にわたり参加してきました。 予想以上に楽しかったですね〜。おかげで、土曜日はなっちの昼のコンサート、開始時刻勘違いして、 いきそびれてしまったのですが・・・・・・(←正真正銘のバカ・・・・・泣)


あんなに頻繁に娘。たちがイベント広場に出てきて、私たちを楽しませてくれるなんて 思っても見なかったし、それだけでも大満足なのに、コーナーが3つもあって本当に盛りだくさん。 日曜日の最終イベントはフードコートにゆったりと座りながら、遠くからですが(遠いから かえって見えるわけだが)モーニング娘。ご当地握り寿司をつまみながら娘。たちを鑑賞する、 なんて贅沢なものでした。


まず一つ目のコーナーは、今回の目玉、梨華ちゃん、さゆコンビのエコモニ。これも予想以上に すばらしかったですね〜。 どうせ間に合わせのユニットだろうなんて先入観が実はありましたけど、そこはさすが、 天下のアイドルの二人、たった二日間のユニットであるにもかかわらず完璧になりきり、 見事にその芸術性!をアピールするのに成功していました。すばらしいとしかいいようがありません。 歌のほうも、重さん結構きちんと歌えていましたね、感心しました。歌は、二人の歌唱力を考えてか、 ラップも多用したものでしたが、ミュージカルの延長線上にあるような感じで、なかなかの 出来映えでした。


そんなこんなより、とにかく、エコモニ。は二人の「超アイドルチック」な 個性に尽きるでしょう。その面でこのコンビはまさに完璧でした。それはひょっとして、 あややを超えたかも(^^。二人の片足をぴょんと持ち上げるお決まりのポーズは、これは もうまさに、「過剰なアイドルそのもの」ですばらしかったです。生で見れて良かった・・・・。


二つ目は、環境関連のクイズで、3人×4チームで対抗戦。キッズも参加(矢島さん美しい!) 相変わらずあいののコンビが、というより、脅威のあいのの+垣さんトリオ・・・・・。仕組んだとしか 思えないこの組が予想通り珍回答続出で、特に日曜日の回答は「地球が沈んだり・・・・・(どこに????)」、 「1km800円もする電気自動車」だったり・・・・・、「エルニーニョ現象」じゃなくて「ニョッキ現象」だったり・・・・・・・。 脅威のパワー全開のその回答はまさに3人の面目躍如たるものでした。 おまけに、「考え中」の時から回答、そして正解判明にいたるまでのあいののの掛け合いや 表情、仕草を見ているだけでも、本当にそれだけでも幸せ・・・・・・。特にののたんの 次々と変化する表情と仕草は一瞬たりとも見逃すことのできないくらい魅力いっぱい。


そんな「ダメ組」の3人だったのですが、実は頓珍漢な唖然と思わせる突拍子もない 回答が実は最も正解に近かったりしたこともあるというのが環境問題の奥の深いところで、 確か土曜日の問題で、無駄にしている、ある資源の金額は?という質問について、他チームが 数百億円の回答のところを、あいのの+垣さん組が「8兆円」と来たものだから、会場全体が、 「まさか〜??」となったところ、実は正解が11兆円だったりして、これこそ「怖いもの知らず」の 典型だなと妙に納得したり・・・・・。


あと、このクイズのコーナーではかおりんやぐっつぁん、愛ちゃん、亀ちゃんが参加して いましたが、やぐっつぁんはなぜかいつも二人のキッズと同じ組(しかも一番幼いキッズ)で しっかりと「大人の」実力を発揮していました・・・・・・・・(笑)。かおりんは毎度の ごとく、宙を眺める仕草が多くてかおりんらしくて良かった〜。それと最近は髪型のせいも あるのか、非常にナチュラルな感じはかおりんの良さを最も的確に表現している気がして、 見ていても本当に美しかった。


さらにイベント広場では、環境問題を真剣に考えて行動した白モニ一家と、環境問題を 真剣に考えなかった黒モニ一家の寸劇がありました。これがね〜、まさにツボ中のツボに はまったというか、とにかくすばらしかったです。


白モニ一家は、2004年のモーニング娘。文化祭に参加してそこで結ばれた父母(まこと梨華ちゃん)、娘がさゆ、という2020年の典型的なお上品な上流家庭。 一方、黒モニ。父親がよっすぃ、母親がみきてぃ、娘がれいな・・・・・・・。私のとっての「ツボ」というのは まさにこの黒モニ一家です。この1000%完璧な家族構成を考えたスタッフ、あんたは分かっているよ! と賛辞の雨嵐を降らしたい、そんな気分。


そんな黒モニ一家は、20年前にモーニング娘。文化祭に参加せず、環境問題にまじめに 取り組まなかったせいで、貧相なうらぶれた暮らしをしているわけです。よっすぃは頑固一家の 父親を多少ソフトにした感じ、みきてぃは頑固一家の梨華ちゃんの貧相な感じ(野暮ったい服に エプロン)。娘のれいなは、いわゆるギャル・・・・・・。いいんですわ、この一家が!れいなは、 はきこなしたルーズソックスを畳の上に投げ出し、みきてぃも畳の上に投げ出されたその麗しい おみ足(生足)が、すらっと光り輝いていて、それはまさに宝物のような麗しさでありました・・・・・。黒モニ一家は 和室の風景なんですね。二人の美しいおみ足と、みきてぃとれいなを母娘に設定したこと!! つまり、ヤンキー母娘・・・・・・!! 正直、今回の文化祭は私にとって、これに尽きるかも・・・・・・・・。


あと、「お嫁にいけないメンバーが集まってモーニング娘。が復活したらしい」というネタが楽しかったですね。メンバーにみきてぃが入っているかいないか(お嫁にいけたか行けなかったか)で論争する父母(よっすぃとみきてぃ)のやり取りがツボにはまりました・・・・・・(と言うか、私、モーニング娘。は100年続くと思っているんですけど・・・・・・・)


さてさて、肝心の娘。新曲?イベントも、1回あたり40分と非常に中身の濃いものとなりました。 歌は4曲(浪漫、GO GIRL、シャボン玉、ザ☆ピ〜ス!)でしたが、中身は濃〜い!! トークも愛ちゃんや垣さんがそれぞれ仕切るなど、これからに向けての取組もあり、なかなかの ものでした。特に、日曜日は、よっすぃが最近ちょっとおしゃれをしている?事件の真相暴露など、 楽しい話題もありました。


昨年のミュージカルで、「よっすぃが平気で甚平姿で会場にやって来る」、とメンバーがしきりにテレビで しゃべるものだから、ちょっと気にしていた、とか、そんなこんなもあり、ちょっとおしゃれな新しいジャージを買ったりとか、 そんな話になり、そこで必要以上に照れるよっすぃがまた本当のよっすぃらしくて、そんな姿が ステージ上で見れたのが幸運というかなんと言うか・・・・・。


まぁ、そんなこんなで丸二日間、目いっぱい楽しませてもらいました。
エコなのに、多分必要なくなるであろうグッズをまたしこたま買ってしまったけど・・・・・・。


それと、いきそびれた土曜日のなっちコンの借りは、来る横浜で返したいと思います。
金曜日はしっかりと昼夜参加したので、なっちコンの感想はまた別途。
それより、中野の夜は行きたかったなぁ〜。バースデーケーキを見て泣きはらす裕ちゃん・・・・。 もともとチケットはなかったから、しょうがない・・・・・。


P.S.
裕ちゃん、のの、お誕生日おめでとう!!

先日初めて楽宴さんに投稿しました。
ミュージカルに感動したものだから・・・・・・。
来年はどうなるんでしょうね。辻ちゃん加護ちゃんかおりん梨華ちゃんの4人が 抜けてやっていけるのだろうか・・・・・・・というのが実は今の本当の気持ちだけど、 強い個性が抜けてしまうのを逆手にとって、もう一度初めてのミュージカルの ような正攻法はどうだろうか、とも考えてみる今日この頃。とにかく、ミュージカルは 是非ともやってほしい。

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すばらしかったミュージカル。メッセージはしっかりと伝わった。


まず喜劇の面。
脈絡のないギャグの連発は、これは開き直りの極地で、これはこれで実に爽やか。
次から次へと繰り出される笑いのネタの連発に、もう腹を抱えて笑うしかない。
そして、次に何が来るか分かっているのに、分かっていても、何度聞いても可笑しい。
これは、言ってみれば笑いの正道ではないのか。


実は、エコクラブの登場を除く最初の30分は結構退屈である。
このミュージカルが最後までこの調子で続いたらと思うと寒気がしたほど。
しかし、ののとみきてぃ演じるシダ植物研究会の登場から状況は一変する。
あっという間に、怒涛の喜劇へ突入していくのである。
そして最後の最後までそのドタバタ喜劇はエネルギーを失わないのだ。


しかし、このミュージカルはただのドタバタ喜劇じゃない。


本当に伝えたいもう一つのドラマが、きちんと並行して流れている。
喜劇とのミックスが絶妙な配分である。
後半になるにつれて主題となるメインのドラマがその重みを増して来るのだ。
しかも、連続すると重過ぎてしまうドラマを喜劇で息抜きさせるところなんて、
絶妙のブレンド具合だ。テンポもいい。


そうこうするうちドラマは終盤のクライマックスへ向けて、一気に突き進んでいく。
この高揚感が本当にすばらしい。未来の体育館爆発炎上の効果音も見事だった。
基本はSFである。現在に生きる生徒たちが、時空を超えて混線してきた未来からの
SOSを自らの携帯電話に受ける。そして体育館と校舎を節電することによって、
未来が救われるのである。この単純な解決方法に疑問を呈する人もいるかもしれない。
しかし現在の生徒たちのこの些細な行動が、それ以降の人類の十数年にもわたる
エコロジー活動の大きな潮流を産み出したと容易に考えることはできるであろう。
結果的に2040年の危機が救われたのである。非常に論理的な筋立てだ。


ドラマはしかしこの最後のアクションを産み出す過程もきっちりと描かれている。
最初に自分たちのあり方に疑問を抱いたイエローことあいぼん


「何かがおかしい、なにをどうすればいいのかは分からない。でもとにかく考えよう」


イエローの心理描写は、あいぼんの名演によって芸術的な出来映えとなっている。
このイエローに、未来との交信を素直に信じ、未来を助けようと必死になるいずみこと
梨華ちゃんと、エコクラブのグリーンこと垣さんが絡んでくる。
そして、イエロー(あいぼん)の心境の変化に徐々に心を動かされていくエコクラブの
レッドことやぐっつぁんの演技も見事だった。


イエローをはじめとする、素直な感情にしたがって素直な疑問を呈して、とにかく考えようと
主張する一派と、エネルギーの浪費にまったく無頓着なフットサル部(よっすぃ、紺ちゃん)、
すき焼きクラブ(まこ、キャメイ)と教師(かおりん)一派、そして問題自体は認識しているが、
どうしようもないとあきらめているシダ植物研究会(のの、みきてぃ)をはじめとする一派。
お互いの心理と主張が交錯する中、未来からの交信を目の当たりにして、初めて心を
一つにしていくそのやり取りと過程をしっかりと描いていたのも見所だった。
ここが、従来のハロプロのミュージカルにありがちだった、「筋のはしょり」がなかったと
評価できる点だ。


このように喜劇から重い本題にうまく重心を移していき、しかもどちらのドラマもしっかりと
した芯に支えられ揺るぎ無い進行をしている。


そして、このドラマをきちんとしたものにしているものに、忘れてはならないものがある。



娘。メンバーの成長だ。


台詞回しも上手い。声量も十分だ。感情も見事にこもっている。台詞のとちりもまったくと
言っていいほどない。演技、という面では、着実に進歩しているのは明白過ぎるほど
明白だ。彼女たちの演技の実力が、このミュージカルをさらに完璧なものに仕上げていた。


梨華ちゃんの名場面を二つ指摘したい。


2040年の生徒から「ありがとう」と言われて、梨華ちゃん演じるいずみの「お礼を言われる
のはおかしい、自分たちの責任だったのだから」という意味の台詞には本当に重みがある。
未来からの大切なメッセージ、心して私たちも受け止めようではないか。


もう一つは、未来の愛ちゃんへメッセージを送るため、メモを入れたペットボトルを木の
根元に埋め、愛ちゃんにそれを掘らせて届ける場面。ここは「まさにSF」で見所があった。
実は4回目を見るまで気がつかなかったひねり、つまり一瞬、梨華ちゃんが時空を飛び
越えて、2040年(舞台の上段)にワープしてしまう場面、ここはすばらしいヒネリだった。
ここ、私のように気がつかなかった人もいるかと思うと残念。何とかアピールしてほしい。


最後にミュージカルとしての評価にも五重丸をあげたい。
相変わらず歌と曲は少な目、短めなのに、なぜ五重丸か・・・・・。


絶品中の絶品である、愛ちゃんのソロ、亜依美貴のデュエットを上回るもの。それは、
何よりもメインテーマ曲と、サブテーマ曲のすばらしさだ。この2曲、本当に秀逸の一言に
尽きる。しかもドラマの流れに見事に当てはまったこの芸術性と言ったら・・・・・・。
躍動感とエネルギーを体いっぱいに浴びさせてくれるテーマソング、地球と未来の大切さを
切々と訴えかけ、心を揺さぶるサブテーマソング。夏先生の渾身の振りつけにも彩られ、
ステージパフォーマンスも完璧だ。この二つの名曲を見事な場面へ挿入したことだけで、
このミュージカルは、誰にも文句を言わせない最高のミュージカルになったと断言できる。



ミュージカルもはや4年。
ミュージカルとしての王道を意識した、とても「初心」の感じられる1stミュージカル。
二つの組に分けて、新しい試みを行った2ndミュージカル。
時代劇という意表を突く設定の中、主役のクローズアップと水戸黄門的なストーリー
展開を狙った3rdミュージカル。
そして、「新喜劇」で周辺を埋め合わせながら、しっかりと「メッセージ」の伝達を
意識し、そして難しいテーマを実現した4thミュージカル。


どれをとっても、そこに惰性とか手抜きのないことは、火を見るまでもなく明らかである。


ミュージカル、それは娘。たちが、


「いつもそこにいる」


ことを感じられる幸せな時間。


「あぁ、今ごろがんばってるんだなぁ〜」
「今日行って、娘。たちに会ってこようかな〜」


そんな身近な存在にほんのひとときの間、娘。たちがなってくれるのが、
実はミュージカルの本当の良さなんだ。


だから来年も・・・・・・待っているよ。