鈴木愛理ちゃんと

forever-mm2011-08-06

某テレビの旅番組で鈴木愛理ちゃんとツーリングすることになった。
二人で大型バイクに相乗りすると言う、夢のような企画だ。


ただし、大型バイクは不慣れなので、慎重に運転しなければいけない。
どうも左に流れてしまう癖があるみたいだ。
大事な彼女を事故にあわせるわけにはいかない。


当然だが、愛理ちゃんが腰に回してくる腕の感触が心地よい。
そして、本当にエンジン音が静かで、大型車に乗っているかのような気持ちよさだ。


その後、とあるお店で夕食を済ませた。
二人でバイクの置いてあるところまで向かう。


通りの車の往来が激しくてなかなか道路を渡れない。
愛理ちゃん、手を大きく振って、体をぴょんぴょんさせて、車を止めようと頑張っている。
そのちょっと大げさな仕草が本当に可愛い。


そうこうするうちに車が止まってくれた。
前を見ると青信号が。


私「なんだ、信号があったじゃない」
愛理「あらそうだった?そう言えば、近くに、ピンクのコート羽織った女性の消防団員の人がいたね」


自分も気がついていた。変な消防団員だった。


その後二人して、海辺の旅館へと向かい、
そして・・・・・・・・・・・、一泊。


(この夜はあまりにも過激だったのだろうか、残念なことに記憶がない)


翌朝、旅館の部屋で、身支度をする二人。
昨夜は本当に素晴らしい夢のような一夜だった(はずだ)。


そんな思いも胸に、


私「今度、首都高走ってみたいね」
愛理「危ないよ、首都高は。でも、どうしてあんなに合流がすごいんだろうね」


などと楽しく会話しながら部屋を出る。


愛理「あっ!あたし、ちょっとトイレに行ってくる」
私「いいよ、待ってるから」


フロントの前を通り抜けて遠くに歩み去る愛理ちゃんの後姿の美しさ。
今日で別れなければいけないが、本当にかけがえのない一日をありがとう。


そんな感傷に浸りながら、ふと廊下の窓の外を見やると、
旅館が立っている断崖の下に、青々とした海が、波しぶきを上げて迫っている。
崖に生える草草や木々と、群青色の海、そして突き抜けるような青空のコントラストが見事だ。


そうこうするうち、愛理ちゃんが遠くの方から声をかけてくれた。
淡い水色のワンピースに身を包んだ彼女は、
はちきれんばかりの笑顔を私に向けて放ってくれている。


その立ち姿は何と言う神々しさだろう。
思わずため息をついて、立ち尽くしてしまう自分であった。


愛理ちゃんの言葉に、はっと我に返る私。


愛理「この上、上! 鍵がもらえるから」
私「分かった。僕も行ってくるよ。」


愛理ちゃんはそう言ったあと、服のまま海に入って行く。
海のようなプールのような妙な場所だ。
でも、楽しそうだな。この海に入るには、鍵が必要なんだ。


なので、私も、上へと登る。
その道はまるで、利尻島の頂上直前のがれきと砂利で埋め尽くされた登山道のようで、
登っても登っても、ずるずるとずり落ちてしまうのだ。


焦る自分。
早く、早く鍵をもらわないと、


でも、体がいうことを聞かない。
登っても登っても、また元の場所にずり落ちてしまう。


早く!早く!早くいかないと、
愛理ちゃんと一緒に、服のまま海に入れないではないか!!!!


早く!早く!!!!





・・・・・・・・・・・・・・・・目が覚めた。