サインを貰ってパリから帰還!モーニング娘。ジャパンエキスポ番外編

forever-mm2010-07-12

今回もまた、ジャパンエキスポ出演のモーニング娘。帯同に乗じて、
ちょっとした旅行を企む私。


と言っても実はパリは、公私含めて、今回が4度目となる。


1度目は、はるか昔、念願のスコットランドを旅し、パリを訪れた一人旅。
パリでは食べたり飲んだりそんなことには一切興味がなく、
とにかくガイドブックに載っている名所をひたすら巡る旅だった。
とにかくよく歩いた。狭いからどこでも行けた。


なのに、全く旅の記憶がない・・・・
ホテルはどこに泊まったんだろう。ベルサイユ宮殿は行ったんだろうか・・・・・
しかし、さすがに凱旋門エッフェル塔ルーブル美術館は覚えている。
そして、夜の10時まで明るかった空の記憶は鮮明だ。


またあの夜更かし三昧の日々が過ごせると、期待に胸を膨らませていた。


初めてのパリ=初めての欧州を経験したあと、海外出張で二度訪欧。
1度目は役人の視察旅行の付き添いで、半分外遊のような出張。
2度目は、各種調査目的で自ら企画したスケジュールすかすかの欧州出張。
両方とも、仕事の合間は観光地に出かけるというよりは、
同行のメンバーと食事したり、そんなことが空き時間の使い方だった。


そして、幾年月を経た4度目のパリ。
観光はもういいので、今回の旅の目的は以下の通りとしたが、実現したものは○。


・カフェでムニュ(定食)食べる×
・ビストロ的なところで夕食×
・カフェで一休み○
・ワインバーで飲み食い○
オペラ座(パレ・ガルニエ)で舞台鑑賞○
・バスに乗る○
モンサンミッシェルへ日帰り○
TGVに乗る○
・惣菜買ってきてホテルでワイン飲む○
・チェーンレストランでご飯○
オルセー美術館で「日傘の女(左向き)」等を見る○
オランジュリー美術館で「蓮(連作)」を見る×
ラファイエット百貨店(惣菜、ワインバー)訪問×
・ラ・グリル・モントルグイユでご飯×
・レストラン・レ・ココレットでご飯×
・面白い地下鉄駅を見に行く×


娘。サイン会が外野から鑑賞可能だったことや、サイン会自体2回当選したことで、
×印が多くなったのは、嬉しい誤算である。



【6月30日(水)パリ到着&娘。出迎え】



■パリ到着&娘。出迎え(17:00頃)


→7/5の日記参照



■パリ滞在にまつわる事前準備作業(17:30〜18:30)


2Eターミナルのインフォメーション横のチケットセンターで、
パリビジット5日間第6区間を購入。
これで、パリ市内のメトロ、RER、バスがシャルルドゴール空港まで乗り放題である。
今回、Parc des expositionsへ何度も往復しないといけないし、
市内のバスにもたくさん乗ってみたかったからである。
この1枚は本当に大車輪の活躍だった。


それに加えてパリミュゼ4日間を購入(美術館フリーパス)。
結果的には、オルセー美術館しか行けなかったが・・・・・
まぁ、記念にと言うことで・・・・・


次に、RER(パリ郊外電車)/SNCF(フランス国鉄)の乗り場まで、
荷物を持ってごろごろと数分歩く。
ネットで事前予約しておいたモンサンミッシェル行きのTGVとバスの往復チケット(7月3日)を
フランス国鉄SNCF)のカウンターで発券する。
7月3日はジャパンエキスポ行きは休憩し、しばしの旅行日に当てることにしていた。
当日はサイン会しか行事がなく、しかも先着方式だったからだ。


ジャパンエキスポは、通常のチケット保持者より先に会場に入れる権利付きの優先チケットが、
1,100枚フランス国内限定で発売されている。
その連中に続いて日本のヲタ連中も早くから並ぶだろうし、どうあがいても勝ち目はない。
(しかし、1日、2日と両方サイン会抽選を外れていたら無謀にも旅行を取りやめ、
 無駄な戦を仕掛けていたかもしれない・・・・・本当に1日に当選してよかった・・・・)



■RER(パリ郊外電車)(18:30〜)


荷物も重いし、当初はタクシーでホテルまで向かおうと思っていたが、
ちょうどRERの駅まで来たし、
せっかく手元にフリーパスのパリビジットがあるのだからこれを使うことにする。
「客層が悪く物騒だ」と言う評判もあったが、
日本人のおまいつ女性ヲタ二人が颯爽とRERの改札を抜けて行ったのをみて、不安は吹き飛ぶ(笑)。
RERに乗車。何しろホテルはレアール地区にあり、RERで一本なのだから。


RERを一言で言うと!


「灼熱地獄」、「蒸し風呂」(あとは「古い・汚い」)
パリの公共交通には冷房が無い。
おそらく今年最も暑いだろうこの時期、地下鉄もRERももう蒸し風呂状態である。
しかも、RERは窓が開かないのだ!!!!!!
(車両片側に小さな窓が半開きになる部分が6箇所ほどあるが、小さすぎて効果なし)
今回、夏真っ盛りの7月1日と2日はもう行きも帰りも汗だくだくの散々な状態だった。


また、RERでは「旅行者が、たちの悪い犯罪に巻き込まれたこともある」、
なんて趣旨のことを地球の歩き方に書いていたが、何度往復しても、
空港を往復する旅行者で超満員で(夜の10時頃でさえ)
ガイドブックはちょっとミスリーディングしているんではないかと思ってみたり・・・・。


レアール駅到着。
駅も古い感じだな・・・・・。
噂どおり複雑怪奇な駅。しかも人通りが滅茶苦茶多くて大混雑。
東京の混雑とは違う種類のラッシュアワーだ。
ホテルが面している通りの名前を唯一の目印に、出口に向かう。
エスカレータはきちんと動いていた。良かった。


通りに出ると、再び強烈な日の光と、人ごみ、騒々しさ。
歩行者天国のようになっているため、人の声だけが響きわたる不思議な空間だ。
暗〜い地下の駅から地上に出たこの一瞬は、ちょっと幻想的で忘れられない光景である。


ちょこっと歩いてホテルに到着し、若干の荷物整理。そして、FNACシャンゼリゼ通り店へ。



■FNACシャンゼリゼ店(21:00〜)


→7/5の日記参照



■レオン・ド・ブリュッセル(Leon de Bruxells)(ムール貝で有名なチェーン店)(22:00〜23:30)


FNACで購入した娘。CDとそのレシート大事にしまって、
凱旋門の夜景を写真に撮ったりして、
通りの向かいにあるチェーン店レストラン、レオン・ド・ブリュッセルに入る。
ムール貝で有名な、日本人も御用達のお店。
中に入ると日本人多いわww


ムール貝(フライドポテト付き)とビールを注文。
ボウルに大量のムール貝
某女性のブログに「あっという間に平らげてしまいました」、
とあったので量は大丈夫だろうと思っていたがさすがに後半疲れてきた。
このブログを書いた女性は大食漢であったようだ(笑)


それと、昔アメリカのサンディエゴで食べたあの絶品のムール貝の記憶を
手繰り寄せたかったのだが、ここのムール貝はクリーム煮のような感じでやや違う。
後半ちょっと重たくなってくる原因かもしれない。
やはりサンディエゴのあのムール貝が最高だったと思い出にふける。
それでも、とにかくビールが進んで大満足な料理であった。



■MONOP(スーパーMONOPLI系列のコンビニ)(23:45)


ホテルに戻る途中、MONOPを発見。
パリ風コンビニで、スーパーMONOPOLIの系列。
しかし12時で閉店、しかもお酒はもうダメと・・・・・
お酒の販売に時間制限があるようだ。
パンとかオレンジジュースを仕入れてホテルに帰還。


得意の「ホテルでビール!」とは行かない今回の旅である。
その前にネットカフェでメンバーのブログチェック。


■ネットカフェ「MILK」(24:00〜25:00)


→7/5の日記参照



【7月1日(木)モーニング娘。FNACシャンゼリゼ店サイン会整理券配布/ジャパンエキスポサイン会】


■FNACシャンゼリゼ店サイン会チケット配布、悪夢再び(8:00〜10:30)


→7/5の日記参照



■カフェ「ル・ベルクレイ」(Le Berkley)(11:00〜)


ここは、「パリのおいしい店案内(とのまりこ著)」で紹介されていた店。
まだ午前の11時頃なので客も少なく、のんびりとテラス席に身を沈め(椅子はソファ)、
カフェクレームをたしなむ。


ああああ、癒される・・・・
娘。サイン会チケットがまたもや目前で締め切りと言う、
ショックが少しばかり和らいだ。


パリのカフェと言うと、車が引きも切らない大通りに面した、
コーヒーと一緒に排気ガスも楽しむの?という所が多いが、
ここは大通りから枝分かれした小道に面していて車も少なく静か。


「2階は必見」と先述のガイドブックにあったので見に行く。
というか、トイレはどこかと聞いたら、2階だと言われただけだったのだが。


やや天井が低く、それが落ち着いたプライベート空間をかもしだしている。
穏やかなランプの光と、赤を基調とした店内の装飾、ほっと一息つける柔らかなカーペットが、
客を芯まで癒してくれそうである。
こういうところで大事な人とゆったり食事してみたいと切に思う。
一人、あるいは男二人とかは100%無理な空間である。


ちなみに、上記のガイドブックは、ここは一人で食事可とあったが、
1階の屋内席は余裕で一人ご飯できそうな感じだった。
込み具合にもよるかもしれないが。


それと、隣に座った常連っぽい客は、
一つ注文をするたびに支払を済ませ、そのたびにテーブルにチップを置いていた。
確かにガイドブックにはそういう支払方もあると書いてあったな。
なんだか粋。
と言うより、勘定したい時になかなか店員が捕まらない時があるので、
むしろこれが現実的な対処法なのかもしれない。


それと、「チップは払わないことも多くなってきている」なんて大嘘ではないか。
後日訪れたワインバーでも、4枚のクレジットカードで割り勘払いしていた4人連れも
わざわざテーブルに硬貨を何枚か置いていった。
これまたガイドブックはあてにならないものだと感じる。



■バス移動(11:30〜)


さて、糞ったれのFNACサイン会なんか無視して、一路ジャパンエキスポ会場に向かう。
まずは、パリのバスに初挑戦。
シャンゼリゼ通りに出て、42番で北駅「Gare du Nord」へ向かう。
パリビジット見せるだけ。楽チン。


バスはパリの街を縦横無尽に走っていて慣れれば楽そうなのだが、
いかんせん掲示板とか路線表示を見てもなかなか理解しづらい。
ホテルでもらった小冊子にバス路線も書いてあるのだが小さくて見づらい。
結局、バス停にある路線図で最終確認が必要。


北駅はもう少し古い感じの駅舎かなと想像していたが、
駅構内は割りと近代的。こぎれいな店も入っている。
その後、またもやあの蒸し暑い、RERで会場へ移動。
それにしても混んでいる・・・・・



■サイン会(7月1日)抽選/ジャパンエキスポ会場(13:30〜)


→7/5の日記参照



■サイン会(16:15〜17:15)


→7/5の日記参照



■パレ・ガルニエ(パリ国立オペラ座)でバレエ「ドガの小さな踊り子」鑑賞(19:30〜21:40)


サイン会を終え、速攻でパレ・ガルニエへ向かう。
観劇予定のバレエの開演は19:30。なんとか開演1時間前に到着。
18:30にチケットの引換えが始まり、18:40くらいに正面から入場する。


チケットは、公式サイトでネット予約しておいたもの。
娘。イベント日程に沿って、観劇のスケジュールが組めると判明した1日公演は、
しばらく満席だったのだが、出発5日前くらいにキャンセルが出たのか、
予約可能になっていたのだ。本当にラッキーだった。


私、バレエを見たかったというより、
このオペラ座に客として鎮座してみたかったと言うのが実態。
オペラも何度か見ているので、オペラを上演していてくれていれば申し分なかったのだけど、
バレエも初めてなので楽しみだった。


一応服装には気を遣い、ブレザーを持ってきた。
しかし、ごくごく一部のおじいさんが正装(背広に蝶ネクタイ)している以外は、
ほとんどすべての人がラフな格好。TシャツとGパンでもまったく問題なかったと思う。


私は1階正面の「オーケストラ席」であったが、そこでもほとんどの人がラフな格好。
ある意味で、ここは「観光」スポットになっているのだ。
もちろん、地元の人が気楽に見に来れる場所でもあるのだろう。親子連れも多い。


ブレザーは要らなかったが、猛暑のパリに来て以来、
はじめて冷房の効いている場所と言うことで、寒さ対策で効果を発揮。


このオペラ座はガイドブックでも紹介されている通り、19世紀に建てられた荘厳な建物。
入り口から会場に向かう間もそのクラシックな内装に見とれてしまう。
会場に入るとなんと言っても見ものは天井の絵画。
シャガールが依頼されて描いたものという。


4階客席まで上がり天井を間近から眺める。
1階のオーケストラ席に戻り、頭上の絵画を眺める。


凱旋門やらエッフェル塔やら、パリの名所が散りばめられている、
なんだかほのぼのする絵。
しかし、一部分に真っ赤に塗られたところがあったりと、
何かを表現しているんだろうな、と・・・・・勉強不足もいいところだな・・・・(汗)


さらに「オペラ座の怪人」で滑り落ちてきた豪華なシャンデリア。
この種の劇場の見ものである、サイドに設けられたボックス席。
本当に映画の世界にさまよいこんだようで、幻想的だ。
個室なので、残念ながらボックス席の中には入らなかったが、
雰囲気は十分に味わえた。


バレエの主題は、「ドガの小さな踊り子」。
バレリーナの絵で有名なドガが唯一作成した彫刻には実在のモデルがいることが分かり、
関係者が丹念に調べあげてこの作品を作り上げたとのこと。
ここ数年演じ続けられているようだ。


内容は、バレリーナに憧れた貧しい少女の、はかなくも夢が消え去っていく悲しいお話。
結局舞台に立てなかったバレリーナの恰好で最初登場し、
劇の終わりもその彫刻の形となって幕が降りる、物悲しい構成。


・・・・・・・・と、こう書くとさも終始舞台を凝視していたかのようだが、
なんと言ってもパリ到着翌日、しかもサイン会やらなんやらで疲れきっており、
相当な時間まぶたを閉じてました・・・・・・(汗)
普通休憩を挟んだ後の2幕目は目がパッチリするもんですけどね・・・・それもかなわず。


しかしバレエのダンスの素晴らしさ、美しさは、ダンサーの男女を問わず、心に残っている。
と言うことで、とりあえずは、念願のパリ国立歌劇場制覇!!!!



■ワインバー「レクリューズ」で夕食(22:00〜23:30)


夕飯だ夕飯!!!
パリの夕飯は、午後10時からが定番。


午後6時とか7時に飯食ってるのは、だいたいが日本人かアメリカ人(笑)
昔、サンジェルマンデプレで出張の連れとディナー食ってた時、
8時頃にアメリカ人のおばさん連中が文句言いながらレストランから出て行った(笑)。
10時頃になって地元民と思われるフランス人客がどやどやと入ってきた。
そのあと広場には口から火を吐く大道芸人とかも現れ深夜まで賑やかに・・・・・。
(一体何時間レストランにいたの?って話だが・・・・笑)


レクリューズも、昨日のレオンと同じく、「地球の歩き方」にバーンと出ている、
日本人御用達のお店だw。
初日のレオンも、ここも、日本人の訪問記をブログで確認済み。
安全運転だな〜俺も・・・・・


あるとき以来、突然日本人がたくさん来るようになって、お店の人は不思議に思っただろうな(笑)
なので?日本語のメニューも用意されている。


と言うことで、臆せず一人で入店、テラス席が空いていたので、そこに座る。
一人の客もいるが、携帯で電話中。一人だけど一人じゃなく、誰かとつながっている。


ワインバーなのでいきなりワインを頼んだが、本当はビールが欲しい気分。
とにかく暑い暑い!!ビール!ビール!の毎日だから。
ワインは、グラスで赤を2杯。2杯目はポイヤック。伝票見るとHt.bagesとかなってる。
1杯目は・・・・・・・忘れた・・・伝票見るとLanessanとなっている。後で何か調べることとする。
でも、こうやってグラスで出されると味の違いが全然分からないんだなこれが・・・・・


多目のグラスで7.8ユーロと9.6ユーロ。ステーキ(ポテトと野菜サラダ添え)が22.9ユーロ。
まぁ、やっぱり高いよね・・・・・・
日本でならこんな食事絶対にしない。短期間の旅行だから出すお金。
「パリを楽しむには、結局金がかかる」


なお、料理は普通だったな。
噂どおりパンにバターがついてきた。
あと、テラス席だったがサイドに窓枠があり風通しが悪く、暑かった・・・・・


そうそう!
隣のサラリーマン風男女4人連れの会計がすごかった。
割り勘で全員がクレジットカード払い!!
日本もこれくらいカードの利用しないとな・・・・・現金払いってどうも原始的な気が・・・
(ただし日本人のパリでのカード払いは一々パスポート要求される。スーパーでもFNACでも・・・・)



■ネットカフェ「MILK」でブログチェック、MONOPOLIで買出し(23:50〜)



【7月2日(金)サイン会】


■サイン会抽選(11:30〜)(予定では11:00開始だったみたい)


→7/5の日記参照



■サイン会(14:00〜15:00)


→7/5の日記参照



オルセー美術館へ急ぎ足で往復(15:00〜18:30)


モーニング娘。有料ライブはこれまた優先入場が可能なチケットが100枚発売されている。
(先着発売だったが情報入手が遅れ、ネットにアクセスした時はすでに売り切れだった、
 「PAC MOMUSU」と言う。現地で売ってたポスター、Tシャツ、CD、缶バッチ込みで1万5千円位)
前の方を取るにはまたまた並ばなければいけない。
今回はもう遠くから眺めることにしたので、開演までの時間は観光に使うことにしていた。


またあの糞暑いRERを往復して(←もうこれが毎度毎度げんなり)、オルセー美術館まで。


オルセー美術館は、私がはじめてパリに来た時、
ちょうど5月の初旬のめったにない休館日に出くわし、入場できなかったところだ。
その際は、ルーブル美術館を見るのにも結構な時間を割いており、
「やった!休館日だ!!他の観光地に行ける!!」と小躍りした記憶がある(笑)。
(観光地の有名美術館とか博物館とかはホント罪作り・・・・)


しかし、そんな思いにふけった大昔と今との違いは、
歳月を経て人生が豊かになり、好んで絵画鑑賞をするようになった自分の変化。
人間って不思議なもんだな・・・・・・・・・。


実は、今、東京の六本木でオルセー美術館展が開かれていて、
ほとんどの名作は東京に来ているのである・・・・(笑)
もちろん私も新国立美術館には6月に出向いておいた。
オルセー美術館は現在改築工事中らしく、これを機会に、名作を出張をさせているのであろう。


とは言いつつ、全部が全部出張しているわけではない。
モネの「日傘の女(左向き)」、ルノアールの「ムーランドギャレット」、
ミレーの「晩鐘」などは地元で健在だ。
私は特に上述の前二つがどうしても見たかったのだ。


「日傘の女」・・・・日本人が大好きな絵。
私も以前テレビかなんかで見て、ああ・・・・・・・いいなぁ・・・・・とため息をついた記憶があった。
光と影の絶妙さ。自然の空気と匂いを感じさせる空と草。そして風。
モデルの顔がはっきり描かれていないところが極めつけである。


一方、日本で見た右向き。六本木で実物を目にしたとき、
あれ?記憶にあるのはこれだったかなと疑った。
そうしたら、左向きがあることを知った。それはオルセー美術館にあるという。
自分が最初に見て、感じ取ったのはやっぱり左向きだったような気がする。
左向きの方がやや荒々しい。顔も、より潰されて描かれている。
影も濃い。風も強い。髪もよりなびいている。
一方の右向きは穏やかな感じだ。


ムーランドギャレット」も日本でのルノアール展には来ていなかった。
なおさら見たくなったわけである。


そのほかにもゴッホの「オーヴェールの教会」、自画像など・・・・。
ドガの「小さな踊り子」の彫刻は館内一部閉鎖で見ることが出来なかった。


本当は好きな絵の前でゆっくり佇んで、思う存分時間を過ごすのが幸せなのだが、
残念ながらこの日は、ジャパンエキスポへとんぼ返りだ。
日本での特別展と違って、人ごみにまぎれず鑑賞できるのは本当に心地いい。
もう一度名画が勢ぞろいした時に、ゆっくりと訪問したいものだ。



【7月2日(金)モーニング娘。欧州初ライブ!(19:30〜21:20)】


→7/5の日記参照



■ホテルの近くのカフェ(22:30〜23:30)


夜の10時頃ホテルに戻り、近くのカフェへ。
せっかくホテルの周りが繁華街なのだから利用しない手はない。
一応、由緒ありそうな立派な建物に入っている店だ。
でもガイドブックにも何にも出ていないところ。


「一人ですけど」、とギャルソンに言ったら、
キョトンとされた。何も言わない。なんだか感じが悪いなと思ってたら、
カフェは空いている席に勝手に座って、
ギャルソンが注文を取りに来るのを待っていればいいみたいだ。


ギャルソンにしてみれば、「お前何言ってるの?」みたいな感じだったのだろう。
店の第一印象はよくない。


ここでもとにかくビール!!!高くてもいいからビール!!
大を二つぐいぐい・・・・あぁ天国。


まともな食事をこの日はしていないので、
まずはサラダを注文。しかし、10ユーロもするだけあって、
生ハムからチーズ、パン、胡桃、レタスなどの生野菜、等々満載であり、
しかも直径30cmもあろうかという大皿。この一品で食事は十分であった。
まぁ、寄せ集めただけでなんの工夫もない一皿だったけど。
それにしてもギャルソンは2杯目の注文忘れるし、イマイチのカフェだった。


そのあと、例の如く、MONOPで買出しし、ネットカフェMILKでブログチェック、
1時頃ホテルに戻る。


それにしてもパリに来てこの方、夜の10時くらいから飯食って、
寝るのが2時とかで起床が6時とかの連続!!!



【7月3日(土)モンサンミッシェル日帰り旅行】


TGV(8:00〜10:50、11:07〜12:00)/モンパルナス→ドルドブルターニュモンサンミッシェル


いよいよ観光旅行の日が来た。
すでに娘。のサインをもらっており、本当に余裕綽々で旅に出られる。


列車が入線する番線は、発車20分くらい前に掲示板に表示される。
それまではコンコースで待つしかない。
それにしても20両編成くらいあって長い。時間の余裕は必須だ。


いよいよTGVに乗車。行きは二等車。席の向きが固定。これは欧州車のデフォルト?
そう言えば、上海遠征の際杭州からの帰りに乗った和階号、
今思うと日本のはやてベースの車両ではなく、ドイツのジーメンス製だったっと思う。
これも席が固定だった。リクライニングも固定で座りづらかった。


モンパルナス駅を発車するとともに空が真っ黒になり、大雨が来襲。
ありゃリャ、行き先は悪天候か・・・・ついてないな・・・・
天気予報なんて調べもしなかったよ・・・・・と思いつつ、
もうしかたがないやと開き直り、そのまま乗っているとだんだんと空が明るくなり、
なんとドルドブルターニュ駅到着時には、快晴になったではないか!


その後パリに戻って分かったのだが、パリは一日中天気が悪かったらしく、
自分が幸運だったわけだ。


あとで読んだブログ情報によると、この日のジャパンエキスポ会場の入場列、
大雨に見舞われ、列が崩壊、後先関係のない悲惨な状態になったらしく、
「先着なんて行くもんじゃない」と言う自分の判断がまさに奏功したわけだ。


★今回の旅は何から何までうまくいくという本当に怖い状態である★


それにしても、パリを離れると本当に畑ばかりが続き、
家がほとんどない田園風景が続く。
フランスの豊かな穀倉地帯なんだろうか。


それに比べて、東京から大阪まで新幹線で2時間40分乗っても、
ほとんど家が途切れることがない。ある外国人は新幹線に乗って、
ずっと東京が続いていたと思ったという笑い話もあるようだ。


初のTGVは快適。音は静か。
やや横揺れが新幹線より強く、通路を歩くのは苦労したが、座っている分には問題ない。
冷房の空気が、窓の下から出てくるため、腕を窓際に寄せることが出来ない。
行きのTGVは冷房が効き過ぎていた。
座席は2等といってもJRと比べてはるかに横幅が広くて快適。
前の席との間隔はJRと同じくらい。
座席の位置と窓枠が合っていない。窓枠に視界をさえぎられている座席もあり。
蛍光灯はオレンジ色のやさしい光。英語の車内放送はなし。
トイレに温風乾燥機あり。
コンセントが通路側座席にもあり。
座席番号は棚のところとか上部についてあるのではなく、
座席の肩のところに、電光掲示されている。
多分、予約の入っている座席の番号が点灯する感じ。


車内検察あり。改札がないため、乗車前に、
駅のあちこちにある自動刻印機で切符に日付と時間の刻印をしておかなければいけない。
これを忘れると罰金。
2回目の海外出張の際、休みの日にパリからシャルトルに出かけた。
この時刻印を忘れたのだが車掌さんは刻印する仕草をしながら、
笑って見逃してくれた記憶が蘇る。


10:50、ドル・ド・ブルターニュ駅到着。快晴だ。
からっとした、本当に清清しい空気。パリの暑さとは大違いだ。
バスは、駅の前の停留所から11時過ぎに出発。
小さな田舎町なのに、フランス特有の?円形周回による交差点が随所にあり、
大きな車体のバスがまだるっこしそうに円を左回りして左折していく。
しばらくすると遥か遠くにモンサンミッシェルの尖塔が見える。


乗車して約30分、モンサンミッシェルがもうそこ、というところで渋滞。
島まで一本道だから渋滞?と思ったら、
自然保護かなんかの主張を掲げたデモ隊が道を防いでいた。
これが原因か?結局渋滞の原因は何か分からず、
予定より20分位オーバーして、12時頃島に到着。
急ぐスケジュールでもないし、車窓からゆっくり島を眺められたから得した気分である。



モンサンミッシェル(12:00〜16:10)


モンサンミッシェル、まぁ結論から言うと外から眺めるものかな。
もちろん、島内の修道院も厳かで見ごたえがあった。
陸と海を両方見渡せるテラスのようなところ、大聖堂、回廊になったような中庭等々。


島の中は、狭い小道が頂上にある修道院まで続いている。
その両脇にお土産やさんとか、レストランがびっしり。
江ノ島?みたいなものか。
中には、雰囲気の良さそうなレストランもある。


修道院見学を早々に終えて、道を下ると、両脇のレストランは客でごった返している。
ちょうどいい。もう1時間くらいしてから来たら空いてるだろう。
狭い路地や通路から上を見上げると尖塔が天を貫いている光景はなかなか。


もう一度、島と陸を結ぶ橋の方に戻り、しばし写真を撮りながらのんびり過ごす。
やはり遠くから眺めるのがいい。


再び島に戻り、レストランを物色。
オムレツで有名な「ラ・メール・プラール」を考えていたが、
他にも良さそうな店を発見したし、第一オムレツなんて別に興味ないから、
ノルマンジー料理?のレストラン「Le Mouton Blanc」に入る。
(後から調べたらホテルだった。)


お客さんもほとんどいないのでゆっくりできるなと思ったら、
ここはだめだから階上のテラスに行ってくれと言う。
ここゆったりしてそうでよかったのになと残念に思いつつ、
階段を登っていくと、とても感じのいいテラス席が目の前に広がった。
(テラス席の店名は「Chez Mado」となっている)


島を登る道と反対側の島の外側に向かって開けており、空が美しい。
テラスの庭先に歩道があり、観光客がそぞろ行き来している。
こんなとこに外周の道があるなんて知らなかったなぁ、と思いつつ、
ゆったりとした空気の中昼食を取る。


今回スケジュール(娘。イベント)が立て込んでいて、
昼も夜もゆっくり飯を食う時間がほとんどなく、
島に4時間も滞在するこの日くらいしかの〜んびり飯を食う時間がなかったのだ。


ビール、白ワイン、赤ワイン2杯、エビのサラダ(温野菜が添えてあっておいしかった)、
ラムのモンサンミッシェル風シチューで大満足。かなり酔った。57ユーロ。
シチューはしかし、塩気もスパイスも全然効いてなかったな。ああいうものなのだろうか。
素朴な味はそれはそれでいいのだけど、どんなもんだろう。
でも、私的にはおいしかったと評価します。


帰りは1等車を奮発。3列だが、私の席は2席が向かい合わせになったコンパートメント。
前に机があり、席間はゆったりしている。もちろん、席の向きは変えられない。
1等車にしたものの、酒の飲みすぎで結局パリまで熟睡。
20時前にモンパルナス到着。



凱旋門エッフェル塔 → スーパー買出し → ホテルでワインと惣菜(21:00〜27:00)


パリに着くと空がどんより。パリは天気が悪かったみたい。そして蒸し暑い!!!

本当はヴァヴァン(Vavin)あたりの名だたるカフェで飯を食う予定だったが、
翌日のサイン会抽選用にエキスポの1日券を追加で入手したいと、
これまたあくどいことを思いつき、とりやめ。
レアル地区のFNACを訪れるも土曜日と言うこともあるのかすでに閉店。
例のシャンゼリゼ店に行くとまだ営業していたがすでに前売り券は売り切れ。


一日券はあきらめ、久しぶりに凱旋門を間近で見て、バスでエッフェル塔まで移動。
だんだんと薄暮になってきて、幻想的な風景だ。


エッフェル塔の、カタカタと音を立てながら登るエレベータにもう一度乗ってみたかったが、
長蛇の列だったのであきらめる。
というか、10時近いのに今から塔に登ってたりしたら、ネットカフェでのブログチェックも、
帰りの荷造りする時間もなくなるから・・・・・。


娘。たちは予想通り、サイン会しか予定のないこの日の午後、パリ市内を観光していた。
ブログによると、ここエッフェル塔にも当然の如く訪問した様子。


エッフェル塔で、娘。ご一行を待ち伏せすること」(汗)も一応考えたのだが・・・・(笑)


時間が死ぬほど無駄になりそうなんで速攻却下した。
娘。たちは、ルーブル美術館にも行ってきたらしい。いやぁ〜本当にいいことだ!!
モナリサだけは死ぬまでに一度は見ておくべきだ。
スタッフの人、ちゃんとしたスケジュール立てているなと感心する。


このあと、シャンドマルス公園をエッフェル塔を背にしながら歩き、
(後ろ向きとは来る方向間違えたわ・・・・)
地下鉄Ecole Militareからレアルへ戻る。
とその前に、Ecole Militare駅前にスーパー発見!!!
やったぞ!惣菜を買うんだ!
部屋にあるワインのミニボトルでパリ最後の晩を祝福だ!!


中に入るとかなり大きいスーパー。
どんなものが売っているかよく分かった。
惣菜は、キャロットラペ(にんじんの千切りサラダ)、パスタのサラダ、
それと!パプリカのオリーブオイル漬け!


これがおいしいんだわ・・・・自分も一度作ってみたけど難しい。
オリーブオイルの量もほどほどで本当にワインに合いました。
お酒も売っていたので、ワインを一本購入。結局半分も空けられなかったけど・・・・。


この夜は荷造りが大変で、結局2時頃準備が終わり3時頃まで飲む。
しかし、このホテルの周囲は、飲み屋街の真っ只中にあり、人の通行が絶えず、
ほぼ一晩中人の話し声が響き渡っており、騒々しいところであった。


翌日は、5時半に起床。
6時過ぎにタクシーでシャルルドゴール空港へ。



【7月4日(日)娘。サイン会にまた当選!】


→7/6の日記参照



【7月4日(日)モーニング娘。コンファレンス(Q&Aトークショー)(12:40〜13:40)】


→7/6の日記参照



【7月4日(日)ジャパンエキスポ・サイン会(14:30〜15:30)】


→7/7の日記参照



■書き忘れていたこと


7月2日のサイン会は裕ちゃん、客のはるか後ろから様子を眺めていたとのこと。
なんだか輪に入れなくて寂しくなったそうな。


娘。ライブで登場の際、裕ちゃん、
「ライブを見ていて自分も一緒に歌って踊っているような気分になりました」とのMCに、
会場から歓声が起こる。


これでラストの曲です(ガキさん)。
日本では、「ええええええええええええええええええええ」
パリでは、「OH!!!!!!!!!!!!!!!!」


ライブのアンコールの掛け声はいまいち統率感なし。
なにか独特の言葉が発せられていたが理解できず。
モームス!モームス!も沸き起こる。


フランスの自販機はやっぱり壊れてた。2ユーロ返せ!
日本人の知らない日本語」のパート2だったかに、この件について書いていたのを、
この時思い出した。
「フランスの自販機に硬貨を入れるには、すごく勇気が必要」


※(7/23追記)立ち読みで確認したら、イタリアの自販機でした!(汗)
しかも「お札を入れるのが」ってことでした・・・・・・・・


地下鉄とかRERとかやたら古いものを使い続けるのはフランス人の合理精神か。
何でもかんでもすぐ新しいものに変えていく日本も考え直してもいいかも。
しかし不便さには腹立ったなぁ・・・・・・日本人旅行者の複雑な感想


お店でもどこでも見知らぬ人と接する時は、必ず「ボンジュール」。
それに比べて、日本人の完全な無口は本当に不気味である。
「ボンジュール」が2音節で言いやすい、という単純な問題ではない・・・・・

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また、娘。さんたちどこか外国に遠征してほしいな。
そんな機会でないと、多分一生外国になんか行かないから。
出来ればスイスがいい・・・・・・
ベトナムもいいな〜(笑)