シンデレラ the ミュージカル〜夏の思い出また来る〜

forever-mm2008-08-09

■今日は、2回目、3回目


初日は当然のごとく会社早退して鑑賞して、
一応感想も書いたんですが、かなりネガティブなものになってしまいましたw


こういうときはもう一回見てから書いた方がいいかなぁ、と思って、
(と言うかまとめ切れなかった、と言うのが正しい)
今日アップしたんですが、実は今日はすっごい楽しかったですねぇ。


まぁ、開き直ったからと言うのもありますが・・・・・・・・


でも、2回目ともなると見えてなかったものが見えてきた部分もあります。
さゆやみっつぃはほとんど台詞がありませんが、
「結構おいしい部分を持って行ってるじゃないか!」とか、
小春だって、台詞はあまりないけど、表情で演技する部分が随所にあって、
(たとえば、落胆する王子に心遣いする場面の表情とか!!!!!)
あれはあれでかなり重要だぞ、等々。


これでこれでよかったかな、と言う面もあります。


「もっとシンデレラが過酷に苛め抜かれて、客の同情を誘い、
最後の場面で溜飲を下げると言う方がよかったのでは?」


「シンデレラが靴に足を合わせる場面は、二人きりではなくて、
継母や異母姉妹や住人とかもいるほうが良かったのでは?」


脚本のあり方への疑問でしたが、
今日ほのぼのと楽しめたことを思うと、リボンみたいに重厚にならずに、
ふわふわと楽しめるのも、これはこれでいいのかな、と。


それと、「愛しているから」の他、結構耳になじんできた楽曲もでてきました。
ずいぶんと冗長に感じられた合間合間の場面も、それになりに楽しめるようになってきたと思います。



■さて、今回のミュージカル、一言で言うと、


「リボンは、娘。のための舞台。
シンデレラは、普通の(ファミリー)ミュージカルに娘。が主演」・・・・・・・・・かな。


もともとオリジナル版があっての、出演者を取り替えての再演、みたいな位置づけだったので、
リボンと同じもの(=衝撃的な感動)はもちろん、過度の期待さえ抱いてませんでした。


やはり、種類が違うと言うことですね(ファミリーミュージカル)。
劇画的な展開はありません。
淡々と物語(と言うほどのストーリーもないが)は進んでいきます。


その中で、随所随所で、出演者が見せる演技や歌、ダンスを楽しんでいく、
そういう楽しみ方です。
起承転結のストーリー展開を柱にがんじがらめで構成された場面場面を楽しむと言うより、
語弊があるかもしれませんが、ある意味で、バラバラに散りばめられた歌やダンスを、
それぞれ楽しむ、と言う感じなのかな。普通のミュージカルはこんな感じでしょう。
宝塚を2回、ライオンキングを1回見たことがありますが、それらに近いかもしれません。


それと、重要なことの一つに、今回の舞台は、モーニング娘。だけのものではなくて、
モーニング娘。と宝塚(元含む)」のものです。


かなり対等の位置づけです。


したがって、宝塚勢の独立したステージが娘。のと同じくらい楽しめます。


その代わり、娘。の全メンバーを個別に焦点を当てる、と言う努力は完璧に放棄されています。
でも、この指摘の部分は、初日と二日目で印象が異なってきたので、もう少し見る必要はあります。
それと、宝塚陣の舞台は結構楽しい。これはこれですっごい「得した」気分に浸れます。



■愛ガキ/さすがに娘。を支える二人


そんな今回のミュの見所はもちろん、愛ちゃんの歌とダンス。
そして、かたや王子として見事な歌を披露してくれている垣さんですが、
心配なかれ、この二人はその重責を十分果たしていました。


愛ちゃん。その歌、ダンスは宝塚陣に混じっても、これっぽっちの遜色のない見事な切れ味。
宝塚をバックにw、歌い踊る序盤の妖精(村娘?)。とのダンスの場面はまさに圧巻です。
背筋は伸びてるわ、回転は速いわ、軸はぶれないわ、脚は高く持ち上がるわ、
肩から肘、そして指先まで神経がいきわたりしなやかだわ・・・・・・


歌の方ももちろん素晴らしいできばえです。
ただ、女性役の表現ということもあるのか、
裏声が多用されていたのがちょっと残念でした。こういうものなんでしょうか。
(まぁ、地声だけだと千秋楽まで持たないが)


そして、垣さん。ある意味、垣さんが主役と言ってもいいほど、
はずしてしまっては元も子もない重要な場面でも、
男役としての歌を披露してくれていました。
安心して聞けるし、さすがだ!!!。


デビュー当初、彼女のボーイッシュな声の魅力を誰もが気づいていたことでしょう。
そのボーイッシュが、今、男役の重厚な歌声となって、私たちの前に登場しました。


蛇足ですが、予想通りの厚底+ハイヒールでした(^^
顔も小さいし、やはり、ビジュアル的には、若干の違和感は拭い去りきれないかなぁ・・・・・・


それはさておき、何よりのクライマックスは、この二人がデュエットで歌い上げる、
「愛しているから」でしょう。本当に見事なハモリ、声量、二人のマッチング、
本当にぞくっとするくらいの素晴らしい世界です。



■れいな亀ちゃん/とにかく可愛らしいの一言


それぞれの個性、素顔のままに演じやすい役ということで、二人ともかなりはまっていて、
自然体で、芯から楽しく演じているように見えました。


もちろん、れいなは前回に比べて格段に出番が増加。
お約束どおり、シンデレラをいじめる役回りですが、


可愛らしすぎて憎めな〜〜い・・・・(^^


いっつも鏡を眺めて前髪を整えているとことか、
シンデレラの靴に脚を合わせるため、かなづちで靴の形を変えてしまおうとするとことか、
今回のミュージカルのコミカル面を支えてくれています。


亀ちゃんは、いい加減」なキャラが生かされてましたね。
それと、台詞風の歌の部分、最後の高音の部分で伸ばすところとか、
とても声が良く出ていて、心地よかったです。
王子役の第2候補は絶対に亀ちゃんだったことでしょう。



■小春/男役と言う新たな魅力の発掘!!!=愛ちゃんの強敵現る


声優としてのキンキン声ではなくて、少しトーンを落とした落ち着いた演じぶりはとても新鮮でした。
「あんぱんマンみたいになっちゃう(小春)」なんて、とんでもない!!!!。見事な男役でした。


なんと言っても今回は、「イケメン」役(^^
男役の愛ちゃんに惚れてしまうのと同じくらいに、小春の男役に惚れてしまいそうで困りますw


シンデレラの継母に色目を使われてきっぱり拒否する場面があったり、
靴をシンデレラの姉達に合わせる場面での掛け合いなど、まぁ些細と言えば些細なんですが、
そういうこれも細かい演技に注目して、男役小春にほれ込んでいきたいと思います。


とにかく最初から最後まで、終始低めの声で、
例のにやけた表情は一切なし!!!!!!!!!!!


男役の小春と言う新たな魅力を発見して、ますます小春の惚れちゃいそう・・・・・・


それにしても、あぁ、やっぱり小春が王子役だったらなぁ・・・・・・・は禁句/天は二物を与えず
でも、垣さんのあの堂々とした歌いっぷりと、
まさにクライマックスで歌われるデュエットなんか聞いていると、
やはり小春では無理だったろうな、という思いも浮かんできますが・・・・・・。



■妖精役のさゆみつ。/実は見れば見るほどおいしい役周り


台詞、淑女役のときにいくつかありましたねwwwww


ダンスとか、空中遊泳とかのパフォーマンスではしっかりと魅せてくれました。
淑女役になって、宝塚陣に混じってダンスしている場面もあるんです。
ここもしっかりと見ないといけないのですが、いかんせん、宝塚勢と娘。メンが混然となる時が多いので、
遠くから見ている場合はしっかりと姿を追わないと、
どこにいるのか分からなくなってしまうので本当に要注意。


妖精役がやれて嬉しいとは語っていましたが、
彼女のラジオ番組からは、シンデレラに期待している雰囲気は全く伝わってこない、
なんて書き込みもありました。


本人の本当の気持ちはどうなのか、とっても気になる私ですが、2回目、3回目の鑑賞となった、
今日の舞台を見ている限り、本人達が楽しんでなくて、客に伝わらないわけないだろう、
と思わせるくらい、伸び伸びと、そして平和な空気を発散させていて、
冒頭にも書いたように、「台詞は少ないけど、かなりおいしい」役回りだと思うようになりました。


さゆみつも今後の注目の的です。



■ジュンジュンリンリン/台詞で笑ってる客が本当にいた・・・・・・・・・


はっきり言ってこの扱いはまったく受け入れられません。
主役は高橋愛一人じゃなくて、娘。でしょう。
キムシンみたいに、一人一人を活かすよう最低限の努力はすべき。
それがこの舞台に関わった関係者の義務であり、暗黙の約束事だと思いますが・・・・・・・・・・・。



■結論


初日は正直、「どう評価すればいいのやら・・・・・」との印象を拭い去りきれなかったのですが、
今日のお昼はすごく素直に楽しめましたねぇ。
「リボンの呪縛」を取り払って、真っ白な気持ちで臨めた今日の印象の方が、
真実に近いかなと思ってます。


今回も、チケは後10回以上確保して(しまって)いるのでwww
チャンスを無駄にしないで、二度と来ない「夏の思い出」を作って行きたいなぁ。