リボンの騎士観覧第7回目、8回目

2006年 8月21日(月) リボンの騎士観覧第7回目、8回目


千秋楽チケなんとか確保。
もちろんまこの卒業を見届けるためもあるが、娘。史上記念碑的な今回の大プロジェクトの成功を祝い、
主役の愛ちゃんを讃えてあげたいという気持ちがより強い。
結果、過去最高の相場であった梨華ちゃん卒コン相場を超えてしまいました。


帰省から帰京後、18日夜と19日昼に参戦


すでに有名になった愛ちゃんの頬を伝わる涙をようやく確認。
そして19日はあやや大登場。噂によると、13日はフランツになりきれずに「あやや」が出ていたらしいが、
この日は特にそんな感じは抱かず。でも歌は確かに部分部分あやや節が出ていた(^^
でもこれはこれでいいんじゃないだろうか。


あと、意識的なのか無意識なのか台詞の言い回しに独特のところがあって、
ところどころに単語を伸ばして語るところが面白かった。
アヤンツ、もう一回見に行っておくべきだったと今ちょっと後悔。


猪突猛進、一本気な梨華フランツ、
冷静沈着、渋さが魅力のなっちフランツ、
勇壮華麗、男前なアヤンツ、


せっかくのトリプルキャストをもっと楽しむべきだった・・・・・・。


同じような後悔をしないよう、今週末都合がつけばなっちフランツも2度目を見ることにしたい。
ところで美貴様は、カーテンコールの時のなっち挨拶の時、
果たして後ろで怖い顔をしているのだろうか。確認しよう(笑)


さて、美貴、愛にロックオンときたら次はれいにゃの番。
スタントによる決闘の場面は、双眼鏡使ってれいなにロックオン。
「棒立ち」とか言われているけど、そんなこた〜ない。
茶目っ気たっぷりにめまぐるしく変わる表情は、普段のれいなそのものと言えばそうかもしれないけど、
必死に演技をしていて見ていて心が和む。


さゆとれいなはストーリーの中の重要な役目ではないかもしれないけど、
決して軽くはない重厚な本編の中で、お客さんの笑いを誘い息抜きさせる
非常に重要な役目なのであり、本人達は持ち前のひょうきんさでしっかりと演じている。


愛ちゃんの「オカマ」口調が一段とオーバーアクションに(笑)
18日夜は最高潮に達していたのだが、19日昼は少し変えてきた。
「私をどこに連れて行くの」は相変わらずカマ口調のオーバーリアクション。
しかしスカウトに「積極的ね」と指摘されたがゆえに、女性を演じなければと、直後の
「あ〜れ〜助けてぇ〜」の部分は出だしを女性っぽく。しかし結局は男であるがために長続きせず、
語尾が完全にカマ口調に、と言う、なんともまぁ細かい演技・・・・・・(笑)


亜麻色の髪の乙女を追いかけて淑女が袖にはけていく時に、全員が「待て〜」と叫ぶのだが、
8日、12日はれいなが大声で「待ちやがれ〜」と淑女のイメージを裏切る台詞。
これには会場大爆笑。しかし毎度毎度こう言っているわけではなく、
どこまでアドリブが許されているのだろうか。


【楽曲の素晴らしさと本編を貫くテーマ】


今回のミュージカルで忘れてはならないのが、一つには音楽、楽曲のすばらしさ。
どの曲も本当に耳になじみやすく、キャッチーで親しみやすい。
曲の良さというのは、いうまでもなく本当に大事なことで、
今回の公演の大成功の大きな要素の一つであることに間違いがない。


もう一つは、今回の物語の言わば「テーマ」。


これには二つあり、一つはサファイヤと母とのやり取りの中で語られる、
人を憎む心のおろかさと、許すことの大切さ。


大臣と取り巻きを憎むサファイヤに対して、母が許すことの大切さを切々と語り、
サファイヤがそれに気づいて、最後には大臣を許す、この辺の一連の展開は、
これが娘。のミュージカルであろうとなかろうと、本当に感動的なお話なのである。


もう一つは、ヘケティが最後に気づく、「愛される愛と同じくらい、愛する愛も高貴なもの」と言うこと。
サファイヤが最後の決闘の場面でなぜ自ら相手の剣に飛び込んでいったのか。


王子のままでは、自分が亜麻色の髪の乙女であったことを語れない、あるいは語っても信じてもらえない、
それならばいっそのこと、自分の命を投げ出してまでも、フランツを愛した「愛する愛」を訴えたかった。
命を投げ出してまで「愛する愛」を貫いたサファイヤに、「私は負けた」と魔女は認める。


それにしても「永遠の命を受けたばかりに、愛する男が次々に死んでいく」と言う魔女の歌のくだり、
その内容の壮絶さには戦慄さえ感じる。


このようなアニメの原作にはなかった、ストーリーの柱を構築し、
何でも出来てしまう妖精の「チンク」を敢えて出さずに、人間の物語を貫いた演出家木村さんの心意気。
十二分に理解でき、ストーリーのすばらしさを堪能できました。


さて、明日、ののラスト公演参戦!!10分でも20分でも早く会社を抜け出さないと!!