リボンの騎士・感想その2

2006年 8月 8日(火)  リボンの騎士・感想その2


本日夜参戦で、5回目終了。


辻ちゃん松葉杖で登場。ちょっと見た目が痛々しくて、見るほうの自分自身が集中できなかったけど、
演技と歌は一級品でした。若干早口ではありましたが、きちんと聞き取れるところが凄い。
なんであんなに演技が上手いんだろう。もちろん、歌の艶と張りは彼女ならではですね〜。
松葉杖もパフォーマンスと考えれば結構面白いのだが(辻ちゃんごめんなさい)。


前回は「歌」を中心に感想を書いたけど、その歌、
やはりどんどん良くなっています。もちろん、回によっては声がかすれたり、伸びがなかったりと、
なりますが、その辺は「生の魅力」であり、そういう緊張感も楽しむべき要素の一つと考えましょう。
(ついでに言うと、今日の夜は演奏がいまいち・・・・)


今のところ6日の夜が全員平均して良かったか。
で、今日の夜は梨華ちゃんがよかったように思う。梨華ちゃんは安定感、情感とも増してきていますね。
緊張感のあった初日の愛ちゃん、土日、今日とやはり良くなってきています。
日曜の夜の「リボンの騎士」は本当に最高でした。もう、身も心も彼女の世界に引き込まれていくかのよう。
そして、最後一旦死んでしまう前に、自分が亜麻色の髪の乙女であったことをフランツ王子に告白できて、
満足感溢れて死んでいくところの、「男であろうと女であろうと・・・・・・」の心のこもった歌の世界、
本当に圧巻です。


愛ちゃんの歌の場面はエコーが極端に抑えられていて、魔女として登場の美貴ちゃんが、
派手なエコーや伴奏で得をしているのに比べ、ちょっと損をしているかも。
しかし、演出家が愛ちゃんの歌の素晴らしさをきちんと理解していて、その能力を信頼して、
彼女の生の歌声をしっかりと聞かせようとしているとの配慮だと思います。
そしてその期待に十二分に応えています。


演技で言うと、愛ちゃんの背筋のピンと張った立ち振る舞い、ダンスのしなやかさ、もう言うことないでしょう。
決闘の場面の剣さばきも鋭いですしね。
魂を二つ持ったサファイヤが女性でいられる時、王子として男性を演じる時、
男性の魂を抜き去られて男になり、なおかつ女性を演じる時(新王子の花嫁に応募する時)、
完全な男性となって大臣に立ち向かう時、生き返って純粋な女性になるとき、
初日は若干演じわけにメリハリのないような部分も感じましたが、
今ではすべてを見事に演じ分けていると思います。


後は表情の作り方がややパターン化している面が否めないので、より豊かな表情を使い分けて欲しいですね。


衣装がいまひとつという評がありますが、確かに一番最初に女性として花を摘む場面の衣装が
素晴らしいほどに美しい(愛ちゃんももちろん美しい)ので、あれをもっと活かせなかったのかという気もします。
亜麻色の髪の娘は、王子が女性を演じる設定なので、かつらや衣装など若干の違和感があってもいいのかもしれませんが。


梨華ちゃんの演技は完璧と最初に語っているので、ますます好きになっていく。
「あまり先を考えずに突進していくフランツの性格を見事に演じている」との評が一般の方のブログにもあったようで、
梨華ちゃん、他の評でも意外に評価が高いのが嬉しいかぎりです。
男性としてのきりりと物を見据える表情がたまりませんね。
何よりも、彼女の容姿がとにかく王子にぴったりなんだから。


美貴ちゃんは前回の感想そのまま。むしろ初日のインパクトがあまりに凄すぎて、
その後が実はちょっと物足りない気もしますが、それでも歌、演技とも申し分ない。
美貴ちゃんばかり双眼鏡で眺め続けている時もあるので、
これはいかんいかん、と今日は全体を見渡すように心がけました。


と言うことで、その他のメンバーの感想などは別途・・・・・(別途かよ・・・・)


あと、なっち、あやや辻ちゃんの回が1回ずつ、26日昼夜、27日昼、と計6回参戦予定。
(実は昼夜両方参戦は結構しんどいです。一瞬眠たくなったり・・・・・・)
それにしても千秋楽落とせるだろうか・・・・・・・


座席は、6列中央、9列左、13列やや右より、21列中央、31列左でしたが、やはりA席は遠すぎる。
13列あたりが、結構近くてかつ舞台全体を見渡せて、しかも舞台をほんの少し見下ろす感じで、
非常〜に満足感がありました。今後はA席が多いので、結構辛いな・・・・・ドリームするか(笑)
S席の20列〜29列が毎回結構空き空きなのは、客のほうも辛いよ・・・・・・。