「愛の第6感」

ニューアルバム、なかなか評判がいいようです。


バラエティに富んでいて、各曲ともよく作りこまれている、と言った感想も見かけるし、
雑誌のインタビューでメンバーがやたら「フェイク、フェイク」と言っているように、
(いつもどおり、つんくさんの言うことを、おうむ返ししているわけだが・・・・・)
歌い方とかもかなり練りこまれていて、特にれいな、垣さんなど聞き応えがありますね。
そんなこんなで私も全体的に質は高いのかな、という気もします。


ただ、個人的な好みとなると、別問題で、今一歩自分の嗜好と微妙にずれているかな。
むしろ親しみやすいメロディとロック調を主軸にしたガールポップ的なつくりのNo.5の方が好きかも。
「卒業旅行」みたいな、ずば抜けた名曲に匹敵するほどのものもないし、「第6感」は地味だ〜。



【すき焼き】


最初聞いたときは、「また色物か」と、やや偏見があったのですけど、聞くたびに良くなる。
オールディーズなど古めの曲がなぜか似合ってしまうみきてぃが、やはりここでも、沖縄民謡に
妙にマッチした歌声を聞かせてくれています。そして何よりも、本アルバムでひときわ光り輝く、
垣さんのボーカルが生き生きしていて抜群に良い!なんと言っても、沖縄の血を引く子ですもの。



【春の歌】


とても味わい深くて、お姉さんカルテットが真心込めて歌っている。
多くの方々の賛同を得る曲なんでしょうけど、どうもこの種のつんく作品は苦手なんだな・・・・。
No.5の「女神〜Mousseな優しさ〜」もそうなんですけど、なぜかしっとり大人系の曲ってだめです。
同じバラードでも、「さみしい日」や「私の顔」なんてとても好きなんですけど、どこがどう違うんでしょうか。
歌詞かな〜音作りなのかな〜。



【直感〜時として恋は】


ライブで盛り上がり系の曲として使おうという意図があまりにもみえみえなのが・・・・。
と言うのも、4thの数曲を足して割ったような感がしてしまって。
これを春のライブでやるなら、4thの曲をやってくれた方が嬉しいかも。



【独占欲】


出たっ!ラップ/R&B。曲自体は水準高いと思う。でも、この種のつんく作品、やっぱり私の好みじゃない。
ただ、ライブで聞けばぜんぜん印象が違って来るような気もします。



【レモン色とミルクティ】・【声】


この2曲は新曲中ではとても好き。本当はこんなタイプの曲で埋め尽くしてくれてもいいんですけどね。
二つとも、つい口ずさんでしまい、自然にメロディを覚えてしまうほどなんで、私に合っているのかも。


でも「声」は。タンポポそのものだね〜・・・・。



【HELP!!】


ミュージカル曲2曲は最高にすばらしい。本当にCD化を心待ちにしていました。


もう最高やね・・・・。「HELP!!」の方は、たった2分半しかないのが、玉に瑕どころか、致命的なんですけど、
それでもやっぱりすばらしい。


間に入る掛け声、切迫感を最大限に引き出す疾走感。愛ちゃんの悲壮な叫びも完璧。
愛ちゃんの実質ソロだからこそ、この迫力が出たのかな、という気もする。
一方、ストレートな歌詞もかえって共感できる。
ミュージカルの名場面がよみがえってきて、思わずミュージカルのDVD見直しました。
話はそれますが、振りつけもパーフェクト!大股の開け閉め、頭を抱えて悩む姿。さすが夏先生



【SHIP TO THE FUTURE】


これも最高!HELP!!の対となる、平和が訪れた後の静寂と幸福を表す、娘。正道を行く楽曲。
偉大なるマンネリズム、大歓迎。


ミュージカルの2曲の評価がいいのは、舞台の好印象による底上げなんかじゃなくて、
曲それ自体が最高の完成度と水準を有しているから。



女子かしまし物語2】


「色もいっしょじゃん」 → 「バイトなんかしてないじゃん/ごまっとう」の同類

意外によい。初めから一人一人に存分に歌わせるのも良かったのかも、なんて気もしますが、
それは、オリジナルVer.に飽きただけなのかもしれません。
オリジナルVer.はすぐに飽きるのは分かっていましたので。
「かしまし」はライブで見ている分には非常にいいんですけどね〜。


いろいろと趣味に合わないところもあると述べましたが、そうは言っても、ライブでやればまったく印象も違って来るでしょう。
それになんと言っても、6期初のアルバム、そしてかおりん梨華ちゃんの最後のアルバム、
大事に大事にしよう。そして、かおりんはもういないけど(泣)ずっと先の春コンを心待ちにしよう。