舞台「信長の野望」

田中れいなちゃん出演の信長の野望、本日が千秋楽でございます。


【演技】


初めての時代劇で、しかも「お市の方」!


「れいなちゃん大丈夫かいな」、と正直懸念されましたが、
そこは歴戦の勇士、見事にそつなく難しい役をこなしてくれました。
さすがだ!


今回の役どころは、今までと違って、
れいなちゃん曰く「イエーイ!」みたいな自分らしさを出せない分、
大変だったみたいですね。


全編をとおして、感情を赴くままに発露する台詞がなく、
必ず一定の抑制がかかった台詞になります。
そんななかで、きちんと感情を表現するのは本当に難しかったと思います。
そこらへんは、穏やかな語り口の中にも、抑揚をつけたり、
言葉のスピードを変えたりと、いろんな工夫で、心の在り方を表現していたと思います。


台詞の意味をきちんと理解し、どんな感情か把握するために、
博多弁に置き換えて考えてみたという話、微笑ましいですね。


台詞だけでなく、古言葉や所作もとっても美しくて、
見事なお市の方でした(^^


サイド織田では、出番が少ないのですが、
見どころは、竹中半兵衛が登場して、織田の配下に入るかどうか、
お市を政略結婚させるかどうかで、織田陣営が紛糾するなか、
自らの意見を堂々と述べ立てるお市の方の、聡明さ、冷静さ、凛々しさが際立っていて、
見ごたえ満点でした。


「そちほどの者がそう言うのなら、それが正しいのだろう」とか。


サイド浅井では、この聡明で凛々しいお市に加えて、
娘の茶々と浅井長政を交えた、親子3人の温かい世界に包まれた、
心優しい母親のお市が見られます。


本当にね、れいなちゃんが母親になったら、こんなに優しいお母さんになるのかな、
とか、そんなほっこりした気持ちで眺めていました、この場面(^^
優しく微笑んで、茶々を包み込む姿が、印象的で忘れられません。



【歌】


そして、なんといっても、歌!
これはもうれいなちゃんの本領発揮です。
済んだ歌声が、会場の隅々にまで染み渡りました。


れいなちゃんは、都合3度、歌を披露します。
最初と最後は力強く、歌い上げ、
勇敢に戦い散っていった死者を讃える鎮魂歌。
途中の歌は、優しく穏やかで、死者の魂を鎮める文字通りの鎮魂歌となってます。
「歌い方も変えた」(れいなちゃん談)というように、
異なった世界に導かれます。
れいなちゃんの実力のなせる技でした(^^


このね、歌を聞きに行くだけでも価値がありました。
もう、これからの舞台、田中れいなには歌わせろ!が定番になりますように!



【ストーリー】


筋書的には、お市の方の出番はやはりあまり多くはありませんでした。
その短い出番でしっかりと、役割を果たしてくれたれいなちゃんは凄いです。


たった一つだけ、物語的に悔しいのは、
最後に長政が死んでいく場面、架空の人物である八重の方、
すなわち脇役に、すべて持っていかれるんですよね・・・・
ちょっとあれはなぁ・・・・


普通どう考えても、死にゆく長政を見送るのはお市の方でしょ、と心底言いたかった。
長政との仲睦まじい場面と別れの場面、そんなものを期待していたので、
とても残念で、長政に近寄ろうとするお市に、「だめですよ」(八重)、と制せられるところ、
見ている方も、悔しかったし、もどかしかったです。
なんであんな筋書きにするんだろうなぁ〜
(その後の、勝利の宴につなげるためかなぁ・・・)


あと、サイド織田は、説明調の場面が多くて、
物語的には、サイド浅井が充実していたように思います。
でも、二つのストーリーを観て、全体を理解するという試みは、
楽しかったですね。
最初にブロマイドを買って出た遠藤直経(福場さん)の存在意義なんて、
両方見ていないとさっぱりだし(笑)
(なので、自分ちょっと遠藤ヲタ(笑))



【アフタートーク


21日昼、れいなちゃん出演のアフタートークは、DVDに入るらしいのですが、
ちょっと、どうしようもない回でしたね・・・
「もし自分が戦国時代に行ったら、どんな人物になるか」がお題。
れいなちゃんは、玉の輿と回答し、
そのあと、いつもの「お金が大事」的な恒例の発言(^^


話題が広がるかと思いきや、もうわすれたけど物まね大会みたいな流れになって、
時間が無駄だった・・・
せっかく、美男子明智光秀役の谷さんもいたのだから、
裏話的会話をしてほしかった。


全体的に、今回の役者さんは、演技はさておき、こういう自由なMCは苦手ですね。
最後の挨拶とかでも、上手く話がまとめられなかったり、
そんな場面見るたびに、れいなちゃんに切り盛りさせて!と何度思ったことか・・・(笑)
実際、他のトークショーの際に、れいなちゃんがアシスタントで出てきて、
そのMC回しの上手さに感心した的な、レポを見ました。


だろっ!!


22日の夜のミニアフタートークは、
お市、茶々、長政の親子3人(^^


母親役は習得に時間がかかったとのれいなちゃん談
3人揃った場面は、幸せな気持ちになったとか。


茶々役のまおちゃんは、顔の長さが短くて子供っぽくて
うらやましいとかそんな話。
長政役の小西君は烏帽子を取ると、髪の毛がちょこんとなってて、
赤ちゃんに見えるとかそんな話をしてました
「脱いだらベイビー」とメモにあり(笑)



【まとめ】


ということで、びっくりの「お市役」の舞台も今日で終わりです。
私、千秋楽の夜公演を見てまいります。
昼の公演は、売り切れで、れいなちゃんのアフタートークが見られません。
きっと暴走するんだろうなぁ・・・・見たかったなぁ・・・
キャンセル待ちしに行くべきだったかなぁ・・・・


それと、全部で8公演。
サイン入りブロマイドまで、あと1回足りません。


この公演で、そんなにたくさん見に行くヲタいるのかなと懸念してたら、
「ありがたいことに、サインを書く機会が増えています」(れいなちゃん談)
とのこと。


へえええええ!!!!!


8回すごいだろ、と思ってた自分ですが、
いつも上には上がいるもんです。
でも、サイン書く機会が増えて、本当によかったね、れいなちゃん(^^


なので、私は、10月のふしぎ遊戯の時は、全体に頑張るぞ!!
何といっても主演だしね!!


P.S.
大千秋楽、終わりました〜
最初は長くて難しい話だなと感じた今回の舞台も、
何度も何度も見に行くと、すらすら頭に入ってきて、
あっという間に劇が終わってしまうほどでした。
剣劇に真に迫った台詞のやり取り、楽しかった。
そして、もうお市に会えないかと思うと寂しい・・・・(^^


れいなちゃん、トリプルアンコールの際の挨拶、


从*´ ヮ`)<
れいな、こんな堅苦しくて、「すん!」とした役初めてやった。
(楽しい)徳川軍がうらやましかった。
次、もしかしたら入れるかもしれんやん
歴史は変えられるらしいし


竹石さん<
その時は、ボケてね(笑)


从*´ ヮ`)<
ステージでは、みんなの心にも余裕があったようで、
今日はいい大千秋楽の舞台になったんじゃないかと思います。
続編もよろしくお願いします。